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期待以上の強さ

なんだかんだでスライムダンジョンのダンジョンマスターを投稿して一年経ちました。これからもよろしくお願いします。


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(・∀・)

 横目でアダマンタイトの武器の山を見ながら笑顔でそう語るベリル。

 よくしゃべる彼とは対象的に、不落要塞ノルンは一言も言葉を発しない。


 ヘルムのせいで表情も見えないため、一体何を考えているのか全くの謎だ。

 寡黙な性格なのだろうか。ベリルが何度か話しかけているがノルンは声を出さず頷くばかりで、ベリルも気を悪くする様子はないからきっと通常運転なのだろう。


「皆さんの大切な武器は確かにお預かりしました。この子たちは丁重に扱います。それではお見せしましょう!万剣!」


 ベリルが自分のアイテムボックスを開くと、出口から次々と剣や斧、鉈に槍など様々な種類の武器が無数に飛び出してきた。そして静かにベリルの頭上を旋回する。

 確かに私が門番ならば街にこんな物騒な人間入れたくない。


「自分で万剣言っとるやん」


 後ろのダンジョンマスターの一人がぼそりとツッコんだが、ベリルは聞こえていないのか気にせずアダマンタイトの剣の一本を自分の隣に近づけた。あれは我々のではなくベリルの剣だ。


「さあさあ、万剣の英雄と不落要塞が見事あのデクの棒を切り倒す所をご覧あれ!」


 大きな身振りと共にそう言って、ベリルとノルンはワールドトレントの元へ飛んでいった。

 ベリルはアダマンタイトの剣の上に飛び乗り、ノルンは自らの大盾の上に仁王立ちで乗っている。


 きっとノルンの大盾もベリルが扱っているのだろう。

 二人を敵と認識したワールドトレントが魔法で雷撃を放つが、それをサーフィンのような動きで二人は軽快に回避した。


「おい、いくらなんでもSSランクパーティーじゃLランク討伐は無謀だろう」


 後ろの部下の言う通り。ユースケ様は二人を気に入っておられたから程々に武功を立てたところで助けてやろう。


「あー違う違う。ベリルとノルンはそれぞれ単独でSSランクだ。パーティーとしての実力はとっくの昔からSSSランクの中でも上位にある」


「は?」


 そうだったのか。実力としてはダンジョンマスターたちの中に入れたとしても上位クラス。

 我々の同盟ならばあの裏切りエルフ三人娘と一対一で同格、二人がかりなら私やジョーカー、ヴァイオレット殿とも互角以上の強者だったか。


 もしもダンジョンコアが彼らの近くで生み出されていたら間違いなく誘いを持ちかけられていただろう。

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