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協力は惜しむな

「いやあ、大袈裟ですよ。俺なんかまだまだ未熟で九千ほどです」


「一万と九千なんて規模なら誤差だろう。しかし、どうして我々の武器を?」


「俺はアダマンタイト製の武器は質の悪いものを数本しか持ってないんです。あのデカブツを傷付けるには少し心許ないので」


「なるほど。そうだな」


 私たちが身に着けていた武器を渡そうとすると、スマホが鳴った。……この着信音はユースケ様だ。


「もしもしユースケ様?」


『あー、もしもし?状況は分かってる。万剣の英雄にはお前たちがアイテムボックスに入れてる武器も渡してやれ』


 ダンジョンマスターたちは、念の為にアイテムボックス内に最低十本はアダマンタイト製の武器を入れておくようユースケ様に命じられている。


 つまり、我が隊には私を含め七人のダンジョンマスターがいるから、最低七十本のアダマンタイト製の武器がある。


「よろしいのですか?」


『いーよいーよ。アダマンタイトならどうせうちは湧いて出てくるように手に入るから多少壊れても大丈夫。その二人の冒険者は面白そうだから協力は惜しむなよ』


「はっ。了解しました」


 スマホをしまい、ユースケ様の言葉をそのままダンジョンマスターたちに伝えて、現在アダマンタイト製武器を何本所有しているかを聞いた。


「十本です」


「俺は十五本」


「十本」


「三十本」


「二十五本」


「百五十本」


「「「多っ!?」」」


 一名馬鹿みたいに持っている者が居たが今は好都合。私の五十本を合わせて290本、それぞれアイテムボックスの中から取り出す。


「おお!アイテムボックス。これも素晴らしい。この魔法に出会うまで身に着け切れない武器は、ずっと頭上に浮かばせて運んでいたから危険人物扱いされて数本しか常備していなかったのですよ。万剣の異名が付いたのは実はかなり最近でエスリメ、スライムダンジョンのおかげなんです」

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