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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
10章 ダンジョンバトル〜ニアラ〜

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ラスボスを煽る先輩

 こうして俺たちふざけて話しているが、既にスライム部隊はアンチマジックダンジョンへ突入していた。


 マジックスライムとウエポンスライムだけだと、明らかに偽装だとしても戦力が少ないと軍議で結論づけたので、ミスリルゴーレムとオリハルコンゴーレムも数十体追加しておいた。


 アダマンタイトゴーレムは鹵獲されたときのデメリットが大きすぎるので今回の編成は見送った。


 ここからは相手の出方次第なのでそれまでの間少し暇になった。

 暇つぶしに本でも読もうと思って、図書館まで行って戻ってくると、先輩が何か手紙を書いて空間を割ってその中に放り込んでいた。


「先輩、手紙ですか?それで届くなんて便利ですね。相手は妹さんですか?それとも彼女さん?」


「いーや、ラスボス」


「……さっき言ってた先輩が煽ったっていう?」


「うん。定期的にバカにして相手にストレスかけてるんだ。怒ってるときは冷静な判断できなくなるからね。さっき話している時に、そういえば最近おちょくってないなーって思ったから早速」


 嫌な正義サイドだな。悪役ですらそんな陰気なことしないぞ。

 なんて書いたか内容を聞こうと思ったら、先輩の真上の空間が割れてとてつもない勢いで槍が降ってきた。


「先輩!危なっ…………くない」


 そのまま先輩の脳天をかち割るかと思われた槍は、先輩が自分と槍の間に開いたアイテムボックスの入り口に吸い込まれていった。


「下手なシールドよりこっちの方が使い勝手いいだろ?これ、勢いは殺されないから攻撃手段にも使えるんだよ。あ、炎とかだと中のものが痛むから気を付けてね」


「べ、勉強になります」


 右にアイテムボックスを開いて、大きな音を立てながら床に突き刺さった槍を見て先輩は顔を歪ませた。


「うわっ!これ別の世界で盗まれたって最近報告された神槍だよ。さては近くにあった物を投げたな。短気だなー。それとも必要なかったのかな?」


「殺意ビンビンでしたもんねー」


「返事が来るのは珍しいから、これは相当頭にきてるはずだね」


「なんて内容にだったんですか?」


「今日の奴の予定表。もちろん何時に昼ご飯とかじゃないよ。何時に〇〇と密会、何時に▲▲に□□と命令、何時に✖✖を襲撃って、バレてたらまずいはずの情報書いて、予定バレ乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwって最後に付け加えた」


「wの多さがうざい。そりゃ怒るわ」

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