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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
10章 ダンジョンバトル〜ニアラ〜

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想定外の存在マスターソード

「モンスターの円滑な護送ができた。協力感謝する」


「いえいえ、保身の為には協力的にならないと。敗軍の将なのですから」


「タマリに同じく。しかし、拙者たちは何故投獄されないのか?」


 ここ数日一緒にモンスターの移動という大仕事をしたせいで俺とこの二人は敵同士であったにもかかわらず、結構仲良くなっていた。

 タマリは最初オドオドしていたけど慣れると結構気さくで、ジラードは…………武士っぽい。

 にしてもダークエルフなんて初めて見たな。


「ダークエルフは夜行性だからあまり見かけないのですよ」


 俺が疑問に思っていると、副官が耳打ちして教えてくれた。

 思えばこの副官には色々と世話になった。もとの一人の俺に戻ったら給料を上げてやろう。


「まあそれはいいや。お前たちはあの軍で一番と二番目に強かった。しかしその割にはマスターソードにあっさりとやられてないか?どういう訳か教えてもらおう」


「どうしたもこうしたもありませんよ!マスターソードさんが強すぎた。ただそれだけです!」


「うむ。ニアラ様がLランク以上の力を持つ我らにダメ押しでアダマンタイトを装備させて、我ら自身もそちらに圧倒的に優位に立ったと思えば、装備も装備者も上位互換がいたのは流石に想定外だ」


 尋問する体だったのに何故か俺が二人からクレームを受けていた。

 確かにアダマンタイト製の装備ならば妖精族にとっては特に脅威になっていたはずだ。


 エスリメの高純度なアダマンタイト装備よりかは数段劣るが、SSランク以上の実力が装備者にあればロメイアを倒すのも可能だっただろう。

 ジラードの言う通り中身も外身も格上のマスターソードさえ居なければニアラの計画通りに事は運んでいただろうな。


「孔明はここまで読んでいたのかな?」


「さあな。だが、俺様の予想なら話せるぞ」


「頼む」


「坊主には言っていなかったが、俺様は孔明から敵指揮官は最低一人は捕まえろと言われていた。もしかすると孔明はダンジョンバトルでニアラのモンスターを全滅させるプランがあるのかもな。お前の方針は敵は同盟にだろ?だから倒したとしてもある程度の戦力はニアラに残さないといけない」


 ダンジョンバトルよりこちらの戦いの方がコントロールしやすいと孔明は考え、実際に成功したということか。


「だったら後はダンジョン組次第ってことだな」


「現場に孔明が居なくてもこっちは勝てたんだ。実際に現場に奴が居るなら負けないだろう」


 マスターソード以外の強者はダンジョンに居る。

 強い駒と強い指揮官がいる俺のダンジョンは負けることはない。

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