表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
9章 妖精王とダンジョンマスター

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

244/444

この国を守りたい

 心配させやがって。

 この僅かな時間で、シャクリーンたちの苦労が知れるな。


「待つのー」


「はーい」


 ロメイアが呼び止めると、子供たちは素直に止まった。

 遊びでも命令を聞かないといけないのか。カチンときて死ねとか言ったら大惨事だな。


「むう、みんな止まって面白くないの」


「自分が誰だか忘れたのか?」


「あ、ダーリン…………はっ!そういうこのなの!でも追いかけっこだから、つい言っちゃうの」


 数百、もしかしたら数千年は生きているロメイアは子供よりも子供らしく無邪気に遊ぶ。

 子供たちも、道行く妖精族たちもこの国では笑顔で溢れていた。


 サラマンダーとウンディーネの子どもたちが手をつないで走り、シルフとドワーフの主婦が井戸端会議をしている。

 見た目も文化も違うのにみんな笑顔でいるのだ。


 これは俺がジョーカーがエスリメが目指す全種族共栄国家の一つの正解の形なのではないだろうかと、ふと思った。

 ここに人族、魔族、獣人族が加われば俺たちの理想が完成する。


 ならば、俺がするべきことは、俺がやりたいことは。


「ロメイア」


 一つしかない。


「何なのダーリン?」


「妖精の剣と鎧をもらう代わりに俺はニアラとの戦いに協力すると約束した。けど、今は約束とか抜きに俺の意思で戦いたいと思う。この美しい国を俺の手で守りたい。そう思ったんだ」


 損得じゃない。心の底からこの国の笑顔を守りたいという思いが湧き上がる。

 この国は俺の命を懸けるだけの価値がある。そう感じた。


「やっぱりダーリンはサイコーなの」


 高い声で笑うロメイアを肩に乗せて、俺は城に帰りヴァイオレットの帰りを待つのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 臭すぎる。 タイミングも酷い。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ