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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
9章 妖精王とダンジョンマスター

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壊滅した村

 日課となったモンスター狩りをしているある日、壊滅した村を見つけた。

 二、三百人程度の村で、兵士や大人の妖精族の死体と十数匹のモンスターの死骸があって、家々は焼け落ちている。


「酷いわね。皆殺しだわ」


「村から生命力チューチュー吸ってた人が言うことか?」


「む、昔の話よ!」


 そこまで昔でも無いと思うんだけどなあ。


「ユースケ様、来ます!」


 ソランが警告した途端、隠れていたモンスターたちが現れた。

 数は数十体。死骸も合わせると村を滅ぼすには十分すぎる数だな。


「殺れ」


「は!」


 けどまあ、このメンバーなら負けない。

 旅に付いてきているマスターたちは物理ファイターが多いからな。

 ソランたちがとび出した中で、シースナだけは俺のそばに残っていた。


「どうした。行かないのか?」


「匂います。まだ生き残りがいます」


「ほう。連れて行ってくれ」


 モンスターたちはソランたちに任せて俺はシースナが匂う場所へ向かう。


「ここです」


 一見何もない所だったがシースナが地面の土を払うと、鉄で作られた頑丈そうな扉が現れた。

 これに気付くとは、さすが獣人。並の人間より感覚が優れている。


「随分用意の良い村だな。開くのか?」


「鍵がかかってますね。こういうのはジョーカー様の担当です」 


「あいつどこ行った?」


「お呼びですか?ボス」


 ジョーカーはいつの間にか俺の隣にいた。

 もうツッコまないぞ。


「ピッキングできるのか?」


「お任せを」


 針金のような物を出して鍵穴に数秒突っ込んだだけでジョーカーは鍵を開けてしまった。


「ジョーカー、お前ダンジョンマスターになる前は一体何をしていたんだ?」


「クククッ。今は私の過去などどうでもいいでしょう。それよりも中を」

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