性能確認
今日は鎧と剣の性能実験だ。
「いいか!性能実験だからな。勝手にモンスター倒して鎧がノーダメージにしたら刻むぞ」
『わ、分かっております』
『頑張ります』
徹底的にに念押ししとかないと、剣が勝手に動きそうだからな。
妖精の鎧は全身鎧で目元とか隙間は魔法で守ってるから戦場で突っ立っててもマスターソード並のやつじゃないと俺に致命傷を与える事はできないと剣と鎧は言っている。
ただ、鎧は一度も攻撃くらったことない箱入りだからな。
説明書上は可能だが実際はどうか分からない。
城を出て二、三時間歩くといつかのなめくじや鏡に手足の生えたモンスターが現れた。
多分ニアラのモンスターだろう。
なめくじは魔法無効で鏡は魔法反射だろうか?
「よし。試し撃ちだ。軽いやつを撃て」
『お任せを』
俺が剣の切っ先をなめくじたちに向けると、バスケットボール大の火球が二つ飛んでいった。
これがインテリジェンスウエポンの力だ。
剣が自分で魔法を使ってくれるので、ただの剣士でも魔法剣士と同じ、いやそれぞれ分担してるから一人で二人以上の力を出すことができる。
さて、妖精の剣が撃ったファイアーボールはなめくじに当たったがあまり効果があるようには見えない。
鏡の方はやはり反射タイプでファイアーボールは俺に跳ね返ってきた。
跳ね返ってきたファイアーボールは鎧の展開したマジックシールドによって防がれる。
直接受けてもいいがファイアーボールだと直撃すると火傷は負わないが鎧が炎に包まれて呼吸ができなくなるから鎧の判断は正しい。
そのままなめくじと鏡のモンスターからの攻撃をなすがままに受ける。
鏡の方は殴るだけだがなめくじは、絵面がきつい。物理的なダメージは無いけど精神的なダメージはかなりある。
「なるほど。やはりお前たちの性能は高いな」
『当然です』
『あのー、ヌメヌメして気持ち悪いです』




