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ブラウニーには気をつけろ

 トリアは俺の隣を歩くが足音が聞こえない。

 彼の足を見ると、彼は裸足で足の裏に毛が大量に生えていた。

 多分そのお陰で足音がしないんだろう。


「ソラン」


「は」


「孔明に現状の報告。戦力派遣の人員編成をするよう言ってくれ。もちろん俺には言うなよ」


「分かりました」


 ニアラのモンスターと俺が戦うとすると、ダンジョンバトルに発展する可能性が高い。

 孔明なら現状を伝えるだけで作戦を考えてくれる筈だ。


 俺がダンジョンの外にモンスターを誘導してバトルを翌日にでもしていすれば、戦力の二分ができる。


 Lランクモンスターが敵ダンジョンにいたとしてもマスターソードとダンジョンマスターがたくさん居るから、そこまでしとけばまあどうにかなるはずだ。


「本当に兵を派遣してくださるのですね」


「一応国王ですから。約束は守ります」


 ただ、癪だがダンジョンの俺から借りる戦力だから極力死者を出さないように気を付けなければ。

 俺は俺に借りを作りたくない。

 いざとなれば妖精の剣と鎧で無双してやる。


『お任せください!』


『痛いのはちょっと……はっ!頑張るので無能鎧だけは』


 アイテムボックスの中から声を届かせられるのか!?

 …………剣と鎧を返してもらったら適当なモンスターで使い心地を見とくか。

 部屋に着き、トリアに一つ渡して見ては返して貰いを繰り返す。


「何故一つずつ?」


「気を悪くしたらすみません。無いとは思いますがトリアさんが盗めないように」


「トリアで良いですよ。ちゃんと管理してくださってる事が分かりましたから気を悪くするなんてありえません。むしろ安心しました」


 トリアはにこりと笑ってただ、と一言付け加えた。


「ブラウニーは本能的に手癖が悪いので、この方が最初から盗むのは無理なのが分かってるので、私も鑑定に集中できます」


 自分で言うことかそれ?

 本能的にか……足音がしないのも見方を変えれば盗みがしやすいとも言えるな。

 ブラウニーとぶつかったらスられていないか注意しないとな。

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