表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/443

鎧発見

「バカな!」


「今までどんな者も封印を解けたことがなかったのに……」


「あわわわわ、今まで開いたことが無いのが売りだった観光資源が……」


 驚きの声を上げる家臣たちの中で、インプの男とノームの女性が足をガクガクさせて震えている。

 確か観光大臣的な仕事をしてる人と財政を担ってる人だな。すまん。ドンマイ。


 貯金扉の中に入ると金銀財宝アダマンタイトの山でいっぱいだった。

 財宝はアダマンタイトよりも価値が低いのでメーターは少ししか光らせてないが量はほとんど同じだ。


 アダマンタイトを使っていなかったら多分扉を開けた瞬間に外に溢れ出てきただろう。

 俺に続いてヴァイオレット、ロメイアたちが入ってきて、家臣たちは恐る恐る続いてきた。

 どこまでも宝の山、いや海だな。奥が見えない。


 おーい、妖精の剣。迎えに来たぞー。


『主殿、ひどいですぞ。急に放り込むのですから驚きました』


 分かった分かった。ちゃんと鎧を見つけたか?


『やはりそれが目的でしたか。ちゃんと見つけて主殿のことを言っておきましたぞ。逆らうとどうなるかも』


 で?服従か反抗か?


『もちろん服従です。誘導するので来てください』


 妖精の剣の案内に従って貯金箱の奥へ行くと、妖精の剣とそれに似た意匠の鎧があった。


「お前が妖精の鎧か。これからよろしく」


『よ、よよよよよよ、よよよよ』


 鎧はひたすらよを連呼している。バグってんのか?


『よろしくお願い致しますだ』


『よろしくお願い致しまままます』


 鎧の声はまだ幼い少女のような声だ。

 剣より後に作られたと以前言っていたのだが妹ってことか?


『申し訳ない。どうやら主殿のことで脅かし過ぎたのやもしれません』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ