表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
227/443

43位ニアラ

 食事が終わり、ロメイアはシャクリーンにどうして俺たちを過度に恐れたのかを詳しく説明させた。

 概ねソランの説明通りだったがダンジョンマスターの素性がわかった。


「前妖精王?」


 前妖精王はニアラと言う名のウィルオーウィプスの女性で、ダンジョンマスターになったことで妖精王の権能を失ってしまった。


 それで新たな妖精王となったロメイアが自分の失ったものを持っていることを妬み、妖精族を力で支配しようとしているらしい。


「妬むくらいなら何故ダンジョンマスターなんかになったんだ?」


「ニアラは支配欲の強い女性でしたので他の大陸を支配する為に妖精王以上の力を欲したのです。彼女の誤算はダンジョンマスターになると、妖精王の権能を失うという事でした」


 ニアラは欲をかきすぎて持ってたものも失ったってことか。


 …………ロメイアはジェイがダンジョンマスターになるよりも前から妖精王だった。てことはニアラは最低でも数百年はダンジョンマスターをしているという事だ。

 それが2ヶ月前に動き出したという事は相当の戦力を用意しているのではないだろうか。


「ボス、ニアラは43位です」


「知ってるのか」 


「多少は」


 ジョーカーの知ってる情報だと、ニアラのダンジョンは魔法を無効化するモンスターが多く、妖精族の大陸の北部に位置している。

 ダンジョンの名前はアンチマジックダンジョン、SSランク推奨ダンジョンだ。


「あのダンジョンがニアラの物だったのか……流石は同じダンジョンマスターと言ったところか」


 蛇の道は蛇、餅は餅屋ってことか。にしてもジョーカーよく覚えていたな。

 ジョーカーのお陰でニアラのダンジョンの特定はできたが次に出てきた問題は、どうやって攻めるかだ。


「軍を編成するのはもちろんだ。物理攻撃が得意な冒険者も集めなければなるまい」


 ここからは妖精族の問題だ。部外者の俺達は早々に退室して自分たちの部屋に戻ることにした。

 ロメイア、君は軍議に参加しなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ