抵抗の余地なし
「小さなイーナも可愛いな!肩乗り彼女だ」
「うふっ、ここから見るアキトも凛々しくて素敵よ」
説明を終えると二人でいちゃつき始めた。
俺の目の前では初めてだな。
それにしてもダンジョンマスターに選ばてるほどのイーナですら3日が限界なのか。
「ロメイアはどれくらいの間その姿になれるんだ?」
「大きい魔法を使わなかったらずっとなれるの。ロメイアは凄いの」
この無尽蔵の魔力も彼女が妖精王に選ばれた理由の一つらしい。
あのナメクジ魔法無効か?いくら相性が悪いからってこれだけの力があるのにピンチになったのか。
…………逃げるって発想なかったのかな?…………お馬鹿なんだろうなぁ。
「うーん、でもさっき魔法を打ち過ぎた上にダーリンを縛ってるから魔力が足りなくなってきたの。久しぶりに大きくなるの」
「は?めっちゃ美人じゃん」
イーナとは逆に光って大きくなったロメイアは先程までのフェアリー形態の幼女体型とは大違いの出るとこは出てて引っ込む所は引っ込んでるグラマラスお姉様になった。
「そうなの。ロメイアは美人なの!さあ、一緒にお城に行くの」
身動きできない俺の腕を掴んでロメイアは彼女の豊満な肉体を擦り付けてきた。
どこがとは言わないが当たってる。
へぇ、本当に柔らかいんだな。
「しばく!」
「お待ちくださいヴァイオレット殿!あの姿でも我々では勝てません」
「ククク、修羅場ですねぇ」
急に怒り狂ったヴァイオレットをソランとジョーカーが二人がかりで抑えた。
ハッ、なんだろう、人生で勝ち組になった気分だ。
「だが断る。俺たちは旅の途中なのだ」
「一緒にお城に来ないならずっと動かさないのー」
「ふっ、俺に逆らうすべは無いな」
「諦め早くないですか!?」




