表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
9章 妖精王とダンジョンマスター

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

214/444

仮面の下は

「平和だなぁ、ジョーカー」


「そうですねぇ、ボス」


 馬車の上で俺とジョーカーは隣り合って仰向けになって空を見ていた。


「なあ、ジョーカー、今更なんだけどお前の顔って見たことないんだよなぁ」


「本当に今更ですね」


 こいつが仮面を外したところを俺は見たことが無い。

 食事の時もいつの間にか食べ終わってるし、温泉に入ってる時は付けっぱなしだ。


 留金のような物も見えず、謎の力でくっついてるので、もはや呪いの仮面ではないのかと疑っている。


「それ外せないのか?」


「普通に外せますよ。魔法で自分にしか外せないようにしているだけです……外しましょうか?」


 いざ外しましょうかと聞かれると、うんとは言いたくない。

 こういうのはジョーカーが強敵と戦って激闘の末仮面が割れて覚醒するってのがいいんだよ。

 こいつが覚醒するのかは知らないけど。


「いや、仮面の下は美男ってのがお約束だからな。がっかりしたくない」


「くくくっ、期待の斜め上を行くのが道化です。しかし、ボスの期待の斜め上は難しそうですからあまり期待しないで下さい」


「それでいいのかピエロよ」


 俺とジョーカーがふざけた会話をしている間、御者台ではアキトとイーナがいちゃついていた。


「アキト、ぎゅー」


「あはは、イーナってばくっつき過ぎだよ」


 俺の目の前では二人はある程度きっちりしているが、それ以外だとこんな甘ったるい声で話す。

 あーあ゛。


「ジョーカー、俺上司とか部下とか恩とか関係なくお付き合いしたいよ。良い人いない?」


「ボス、誰に向かって聞いてるか考えてください」


 そうだった。こいつ上司()に対してはふざけた事するんだった。


「分かったぞ!さては男を紹介する気だな?」


「そこまではしませんよ。サキュバスクイーンを紹介しようと思っただけです」


「こいつ…………」


 サキュバスクイーンとえちえちなことを男にしてくるサキュバスの頂点で、男はその姿を見ただけで気絶してしまうらしい。

 その後は誰も知らない。多分色々吸われて死んでしまってるんだろう。


「俺じゃなかったら不敬罪だからなー」


「ははは、だから言ってるんですよ」


 そう、ジョーカーは相手を見て嫌がらせをする。

 例えば孔明や老師には一度もしたことがない。

 主に俺とチースが被害者だ。


「本当会った時からお前はいい性格してるよな」


「くくく、お褒めに預かり光栄です」


「はいはい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ