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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
9章 妖精王とダンジョンマスター

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電車に乗る

 街の歩道は先程の彼らのような冒険者や旅行客が多い。

 この街の住民の日常的な移動手段はテレポートゲートだからだ。


 テレポートゲートは番号付けされていて、住民たちは普段使う番号を覚えているが慣れてないものが使うと、意味分からん場所に出て迷子になることが多い。


 国民以外はテレポートゲートは有料なので、外国人の主な移動手段は無料のバス、電車、モノレールだ。

 テレポートゲートよりこちらの方が珍しいのか案外好評だ。


 国民の中には、街の景色を見たいからわざわざ時間のかかるそれらで移動する酔狂な者もいる。

 はしゃぎ過ぎて流石に疲れたジーナを抱っこしながら俺は、電車の駅に行った。


「かんかん!かんかん!」


 ジーナは乗り物が好きで中でも電車が一番好きなので俺の腕の中でテンションMAXで暴れ始めた。


「おっと、かんかん来たぞ。乗ろう」


「んっんっ」


 電車に乗ると、ジーナは小さな腕を振って吊り輪を指差した。

 掴ませろって催促かな?


「はいはい。ほーら」


「きゃー」


 嬉しいのか吊り輪を掴んだ手をぶんぶん振り回した。

 この荒ぶってる可愛い娘を乗客たちは微笑ましそうに見ていたが何人か俺を見て、ぎょっとした表情をしていた。


 恐らく彼らはエスリメ国民だろう。電車乗ってたら娘連れの国王が居たのだ。驚くのも無理はない。


 彼らは俺が電車を降りるまでチラチラと視線を向けてきたが結局何も言ってこなかった。

 こっそりスマホで撮影する奴がいたから明日のニュースの見出しは【ユースケ国王、王女と仲睦まじく電車に】ってとこか?


 しかし、許可も無く撮るとは……俺って舐められてるのか?それとも親しまれてるのか?

 できれば後者であってほしいな。

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