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様子見

「さって、これからどうするか?」


 人界と繋げられなくもないが、魔界は人界から落ちてきた者やその子孫、そして人界とは比べ物にならないくらい強いモンスターが沢山いる。


 そしてあの魔王の爺さんがいる。

 と言うよりかは魔界を統べる者が魔王の爺さんなのだ。魔界のダンジョンは魔王の配下しかいない。特に繋げるメリットがない。


 今魔王の同盟と戦っても勝てない。

 だって総合ランキング一位二位三位がいる同盟だぞ。二桁のダンジョンマスターも沢山いるし、Lランクモンスターだって居るだろう。


 こちらから魔界に繋げてしまったらあちらからいつでもダンジョンバトルを申し込めることになる。


「とりあえず何匹かスライムを落として情報収集してみればいいんじゃないですか。情報は千金に値しますから」


 孔明の言うとおり数種類のスライムを魔界に落として穴は軽く蓋をして放置することにした。

 老師しかりマスターソードしかり。この世界の爺は十分な警戒を持って当たらないと痛い目を見ることになる。


「この世界の魔王に会ってみたかったのだが、残念だ」


「やめてくれ。本当にあの爺さんヤバイんだから」


 蓋をしたはいいけど、一つ困ったことになった。今俺たちの周りには大量の土系スライムがいる。

 こいつらの運用をどうするかだ。


「横に掘れば良いでしょう。いっそのこと人界の全てをエスリメの領地にしてしまっては?」


「それ問題ないか?」


「何を今更……バレなければ犯罪にはならないんですよ」


 到底一国のナンバー2の言う事とは思えないな。

 逆か?ナンバー2だからこその提案か。


「横か……いっそのこと敵の地下ダンジョンを拡張できないように周りに広げてダンジョン壁にしてやるか」


 完全に迷惑行為だがバレない。孔明先生曰くバレなきゃ犯罪じゃないのだ。

 恨まれてダンジョンバトルを申し込まれることは無いはずだ。多分。


 俺の命令を受けたスライムたちは周囲に散らばって周りの壁を食い始めた。

 集団恐怖症には注意しないといけない絵面だ。

 家に帰ろうと転移するためにメニューウインドウを開くとスマホが鳴った。相手は老師だ。


「もしもし」


『ユースケ様、父のパーティーが決まりましたじゃ』


 そういえばパーティーからしばらく経つな。

 前とは違って俺は同盟を作ったし、規模も大きいから変なマスターに絡まれないようにしなければ。


「いつだ?」


『明日ですのう』


 父!こっちの都合も考えろよ。

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