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意外と強いマオ

「頼めるか?」


「いいだろう。余も運動は好きだぞ」


 運動って、まあボスの時もコロシアムの時も双方蘇生アイテムを持たせてやるから、運動とも言えなくはないか。

 それはそうとマオって具体的にどれくらい強いのだろう?


「マオ、ちょっと手合わせをしてくれないか?」


 勝負は一瞬だった。

 作りたてのコロシアムまで行って勝負開始の合図をした瞬間、数十メートル離れていたはずのマオが目の前に現れて意識が飛んだ。


 目が覚めるとアダマンタイトアーマーが粉々になって俺は横になっていた。

 蘇生アイテムの身代わり人形が壊れている。

 え?俺死んだの?即死?アダマンタイトアーマー壊された上に即死?


「ううむ、まだまだ調子が出ぬ。ユースケ、もう一戦やろう!」


「ヤダ無理死ぬ。配下召喚マスターソード」


 このままだと命の危険があると判断した俺は、マスターソードを喚び出した。


「なんだぁ?どした坊主」


 俺がマオとの戦闘を頼むと戦闘バカは快く首を縦に振ってくれた。


「異世界の魔王と殺り合えるなんてな。腕がなるぜ」


「ユースケ、こやつは?」


「うちの最強戦力」


 そそくさと観客席に逃げて試合開始と言って、二人を見守る。

 見えねー。二人が消えたと思ったらコロシアムの至るところでドン!ドン!と何かがぶつかる音がする。

 アニメで見たことあるぞこれ!


「ほう、中々やるじゃねえか。俺様の本気を出してやる」


「ようやく調子が戻ってきた。余もまだまだやれるぞ」


 声だけ聞こえて突然、マスターソードの剣を真剣白羽取りするマオが現れた。


「ユースケ借りるぞ」


 マオが落として放置していた俺の剣を拾い上げてマスターソードと鍔迫り合いを始めた。

 何で剣聖と剣で渡り合えるんだ?

 鍔迫り合いの余波が何故か斬撃になってコロシアムを傷つけまくる。

 建てたばかりなのにー!


「俺様と剣技で並ぶとはな。自信無くすぜ。お前名はなんという?」


「マオ・リンター。貴様は?」


「マスターソード。元剣聖だ。よろしく」


 なんか勝手に試合終了してがっちりと握手しているが、とりあえず助かった。

 もう少しで戦いの余波に巻き込まれてもう一回死ぬところだった。

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