表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/442

順調

「ぱぁぱ、まんま」


「はいあーん。もぐもぐしなさい」


「もぐもぐ」


 離乳食が食べられる子たちが増えてきて、食事のたびに大騒ぎだ。

 まだミルクの子たちはちゅぱちゅぱとおしゃぶりをしゃぶりながらこっちを見ている。


 赤ちゃんってこんな時間は何を考えてるのだろうか?

 しかし今どきの離乳食は思ってたよりうまいな。味が薄いのかと思ったが、案外しっかりと味がついてる。


 子供の成長は本当にそれぞれなんだな。

 歩く子も走る子もいる。


「ギャー!」


「あーどしたどした。よしよーし」


 ちゅぱちゅぱとしてたおしゃぶりを落としてギャン泣きし始めたロッソを慰める。

 俺にはコアちゃんやギラン、ヒューマンスライムたちがいるから負担は少ないけど、普通のお母さんは一人なんだよな。子を育てる母は偉大だと思う今日この頃だ。


「ん、もうすぐ会議か。ギラン、あとは頼む」


「おう」


「それじゃー行ってくるよー。パパがいなくても泣かないでねー」


「うー」


「いい子ーするー」


 一人一人ぎゅっと抱きしめて俺は会議室へ転移した。



 ■□■



「人口はどうなっている?」


「戦争があったので移住は少し落ち着きましたじゃ。しかし国から出ていくものはおりませんの」


「教育は?」


「留学生の第一陣が来ましたのでそれぞれ専門技能を持っているヒューマンスライムが講義しています。初等部、中等部はマスターたちが上手く教育していますよ」


「産業は?」


「農工水どれも順調です。ノルマではなく成績上位者のDPアップが効いたようです。ほとんどの労働者が熱心に働いています」


 どの部署も順調らしい。それもそうだ。エスリメは豊かな経済、高水準な教育、強大な軍事力のすべてを持っている。しかもどこからも入国しやすいと来た。


 現在の人口割合は、人族八割、妖精族一割強、獣人族と魔族が少々だ。


 妖精族が多いのは旅に出てる俺が宣伝してるからだろう。

 人族以外は住処をあまり変えたがらないと聞くし、気長に待とう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ