表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
193/442

サティの才能

「やっと来たか…………誰か乗ってる?」


 目を凝らすと、赤ちゃんたちの世話を任せたヒューマンスライムのひとりだった。

 何かを抱っこしている……まさか。

 ドラドラが近くに降り立ち、軽い身のこなしで飛び降りてきたヒューマンスライムが抱っこしているのは……サティだった。


「申し訳ありませんユースケ様!」


「どうした?」


「サティちゃんが僕たちにユースケ様のところに連れてけって命令したんだ」


「サティが?一体どういう……ドラドラが喋った⁉」


「進化して喋れるようになったよぉ」


 なんかイメージと違うな。

 小学生ボイスでのんびりした喋り方なのに厳ついドラゴンだ。


 サティに気を取られていて気づかなかったが、ドラドラの体が一回り大きくなっている。

 黒いだけだった鱗の色に艶が出ている。

 ブラックドラゴンからシャドウドラゴンに進化したようだ。


 高位のモンスターは人語を喋れるやつもいるらしい。

 ドラドラもようやくその段階まで来たか。


「進化したことは分かった。それで?二人ともどうしてサティの命令を聞けたんだ?サティはまだ二音しか喋られないんだぞ」


「それがね」


「言葉ではなく頭の中に直接イメージで訴えかけてくるのです。恐らくサティ様はテイマーの素質があります。加えてユースケ様のお子様なので我らも逆らえなかったのでしょう」


 サティがテイマーか……てことはサティは俺のダンジョンのモンスターにならどいつにでも命令できるってことか。


「それじゃあ俺が命令しよう。今後サティの命令にはそれぞれの意思で従うか従わないか決めろ」


 これでサティがもしもわがままなお嬢になったとしても、あいつ殺せ的な命令とかならモンスターたちが拒否できる。

 子供の精神は不安定だからな。いつ変な命令してもおかしくない。


「ぱーぱ、だこ」


「はいはい」


 サティがテイマーなのはもうどーでもいいや。

 俺に会うために自分の能力を総動員してくれたことがとにかく嬉しい。

 娘かわええ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >>それぞれの意思で『従え』 この命令の形で拒否権ある? どう従うかを決めれても拒否する選択肢がないように見える 『従うか決めろ』とか『選べ』とか? 『それぞれの意思に従え』だと意思…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ