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妖精族が来た

 Side留守番雄亮


「だぁーくそっ!あいつぽんぽんぽんぽん書状書きやがって!俺を過労死させる気か⁉」


 まず来たのは数人のウンディーネ。望むところに家を建てると書かれていたので、漁業区画が気に入ったようなので水中に家を建てた。


 次に来たのはドワーフの職人の団体で、二人のリーダーの内の一人がエスリメでの出店の許可を求めてきた。

 彼の右手にはしっかりと書状が握られていた。


 それとジェイの彼女も来たな。

 式は旅が終わったらするようなのでその時は盛大にやってやろうと思う。


 問題はエルフたちだ。何か森を作るって約束してたらしい。超重労働。

 一本一本植えていったら木の種類まで注文してきやがった。


 え?ピクリナの親父さん?分かりましたやりますよ!

 娘さんにはいつもお世話になってるので。

 部下の親とか面倒だ!


 森を作ってエルフたちが満足して家を建て始めた翌日、俺はあることを思い出してリードに会いに冒険者ギルドまで行った。

 リードはグランドマスター室でゴロゴロと漫画を読んでいた。羨ましい。


「良いご身分だな」


「うん?私はまだ休暇中だよ。なのにここにいることを褒めてほしいね」


 知ってるぞ。一ヶ月も二ヶ月も長期休暇は認められないと、職員たちに引っ張られてきたんだろう。


「そうか。そういう事にしとくが、今回は2つ用があって来た。まずはこれだ」


 俺はアイテムボックスの付与された袋をリードに渡した。


「これは何が入ってるのかな?………………遺品か」


 中に入っているのはうちのダンジョンで死んだ冒険者のギルドカードと装備品と持ち物だ。

 悪人の奴は別でジェノルムに渡してあるからこれらは普通にモンスターや罠にやられた奴の遺品である。


「死体を返してやることはできないがこれで我慢してくれ」


 ヒューマンスライムにするために使っちゃったから死体は返せない。


「いや、本来ならこれらも見つからないのだよ。十分すぎるね」


「殺すの禁止って言われるかと思った」


「そこまで図々しいことは言わないよ。ただでさえ危険度が低いダンジョンなんだ。むしろ死んだほうが悪い」

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