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大家族

「良かったじゃねーか!ちゃんと道化ができたんだから」


 俺のフォローが止めになったのかジョーカーは自室に閉じこもってしまった。


「あれ?」


「ユースケ様、ジョーカー様は本気で取り組んだことに関して馬鹿にされると3日は閉じこもるくらいメンタルにやられるんです」


 面倒なピエロだな!

 …………3日で出てくるんなら放置しても良かろう。

 そして、ソフィアたちの家族紹介が始まるが……分からん!


 ひ孫の嫁の甥の息子って家系図でどの辺りだ?8親等か?

 ともかく長い紹介が終わり、やっと村に案内された。


「へぇー、何か良いなぁ」


 エルフの村の建物は木の上にある。ツリーハウスってやつだな。

 木から木へ橋が渡されてあって地上に降りる必要が無いように見える。


 ずっとここに住めと言われたら悩むところだが、数日の旅行ならばこんな所にいるのもありだ。


「エルフは森に生きる種族ですから。木のそばに居たいのですよ」


 俺の隣で話し始めたのは若い見た目のエルフの男だった。


「えっと、あなたは?」


「おっと失礼。私はピクリナの父のミューラーと申します。この村の長です」


「村長?若いのに」


「はっはっは。エルフは寿命が来る五年前から急に老化が始まるのです。それまでは人族で言う20代の姿のままなのですよ」


「ちなみにミューラーさんはおいくつで?」


「400までは数えてましたが……500、いや600…………まあその辺です」


 長命種ってすごい。そんな感想しか持てなかった。


「ピクリナから聞きました。移住の件について。ここではなんですから家で話しましょう」


 ミューラーさんに付いていき、村で一番大きなツリーハウスの中に入った。


「どうぞ」


「これは?」


「エルフ秘伝の飲み物と菓子です」


 出されたものはどう見てもコーラとポテチだった。


「あのー」


「ははは。流石に気づかれましたかな?いやー、あなたの国、エスリメは素晴らしい!少々緑が足りませんがこれが我らの答えです」


「と言うことは」


 俺は予め作っておいた孔明への書状と翻訳魔法が付与されたメガネをミューラーさんに渡した。


「…………よろしい。我々はエスリメに移住しましょう」


 ミューラーさんはニッコリと笑って言った。

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