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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
8章 戦争〜神聖国ウォルテニア〜

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新しい目的

「ははは。さーて、冗談はここまでにしよう。俺たちは街づくりの為に様々な種族の国や街を見て回ってるが、ここで一つ目的を増やそう。ジョーカー、分かるな?」


「妖精の剣のような強力な武器、防具、魔道具の調査、回収又は奪取ですねボス」


 あーそうか。防具や魔道具もあるよな。完全に見落としてた。


「そうだ。俺が思ってたことを全て言ってくれたな。ヴァイオレット、このことを孔明に言いに行ってくれ。俺には言うなよ」


「どうして?」


「下手に首を突っ込まれて危険な真似をされると俺と合わせてリスクは2倍だ。俺が荒事あいつが安全に内政。それでいいだろう?」


 せっかく体が2つあるのに同じことしてたら効率悪いじゃん。

 近くのダンジョンの入り口まで行ってヴァイオレットを見送る。


 女性マスターたちから美容品やスイーツの追加を頼まれていたが、出発のとき見た限りではまだまだストックはあるはずなんだけどなぁ。


「ボス、そこに踏み込むのは危険ですよ」


「…………なら黙っておこう。にしても妖精族の大陸は自然が多いな。港町以外は極力自然を傷付けないようにしている」


 ウンディーネの里は湖の中に水草で作ったような家を建てていてぱっと見では人が住んでるようには見えなかった。


「例外はありますが妖精族は自然を大切にしますからね。エルフは森、シルフは谷、サラマンダーは温泉地帯。それぞれが心地良い環境に住んでるから住処を壊さないために自分で守ります。ボス、街に自然エリアを作ってはどうでしょう?」


「そうだな」


 ジョーカーとそんな話をしてるが、孔明なら案外もう手を付け始めてるんじゃないかと思った、

 それから数時間もするとヴァイオレットは帰ってきた。


「お帰り。言ってくれたか?」


「ええバッチリよ。それと報告があるわ。街じゃなくて国を作ることになってたわよ」


「国ぃ⁉」


「ヴァイオレット様、本当ですか!」


 どうやら周辺国が街の規模を見て国と判断したらしい。

 いずれ建国式もするそうだ。


「何やってんだ俺は……」


 一人でぼやくと何故かヴァイオレットが俺を見て笑った。


「ふふっ」


「何だよ?」


「いいえ、赤ちゃんを抱っこしているあなたを想像したの」


「赤ちゃん?俺は独身だぜ?」


「いいのいいの。ふふっ、気にしないで」


 その後もヴァイオレットは俺の顔をチラチラ見ては笑った。変なやつだなあ。


「ユースケ様、国を作るということは我々はもう宣伝するだけで良いのでは?」


「そうだな。もう指輪はいいか」


 国はなんて名前になるのだろう?スライムプニプニ国、略してスラプニ?

 みんなが盛り上がる中、ジョーカーだけはひとり静かに仮面を付けた顔を上に向けてた。


「国。国、ですか」


「いい事じゃねえか。俺とお前の望みが規模をでかくして叶うんだから。お前ら!内政組に負けない成果を持って帰るぞ!」


「はい!」

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