表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
157/443

インテリジェンスウエポン

「そこで二つ目の方法はこれだ!」


 俺は鞄から革の手袋を取り出した。


「……なんの変哲も無いグローブに見えますが?」


「こいつはスーパーホーリーグローブスライム。聖属性の魔法のスクロールを全て食わせたホーリースライムに聖水をしこたま飲ませてスーパーホーリースライムにして、それにグローブを食わせたスライムだ。これを嵌めて」


 恐る恐る剣の柄を握るが何も起きることなくあっさりとつかめた。


「な」


「素晴らしい発想です。流石はスライムのプロフェッショナル」


 ソランは褒めてくれるが、グローブだけで握れるとは驚きだ。

 最悪、ゴーレムをダンジョンから配下召喚して代理で抜いてもらうとこまで考えてたんだが…………邪悪判定ガバガバだったな。

 力を込めると少しずつだが、剣が抜けてきた。


「おお!」


「よいしょっ!」


『やめろー!』


 俺を止める声が聞こえたが、そのときには既に妖精の剣を抜ききった後だった。


「ソラン、どうして止めようとしたんだ?」


「いえ、私は感嘆の声しかあげてませんが……では誰が?」


 俺とソランは周囲を見渡してみたが人っ子一人居ないし気配もしなかった。

 だが、俺もソランも確かに声を聞いた。空耳のはずが無い。

 二人で首を傾げる。


『くそっ、まさかダンジョンマスターなんかに抜かれるとは……不覚!』


 今度はどこから聞こえたのかははっきり分かったので声の主を見た。

 声の主はさっき俺が抜いたばかりの妖精の剣だったのだ。


「インテリジェンスウエポン?」


「意思を持った剣か!」


 そういえばこの世界に来て今まで見たことなかったな。

 ショップにも載ってなかったって事は、流石の先輩でも作ることができなかったのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ