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こいつ何しに来たん?

「私が死んだ後の地球の発展はめざましいと他の転生者から聞いているよ。一度は諦めたものが手の届くところにある!この気持ちが君には分かるか?」


 うーん分からなくもない。

 俺は召喚後、数十分でショップにマンガを見つけただけでかなり安堵したのだ。

 31年待ったリードの気持ちはそれ以上だ。


「てゆーか、俺に言わなくても普通に店で売ってるぞ?」


「え?売ってるのかい?図書館に行ってマンガが無かったから、てっきりダンジョンマスター居住区の大図書館にしかないのかと思ってたよ」


 まあそっちにもあるんだけどな。

 てかもう図書館行ってたのかよ。


「ならば今すぐにでも大人買いしよう。うん。フッフッフ、今まで生活費以外で消費せずたまりに溜まった金を使うときが来た!」


「週刊誌はどうするんだ?まさか毎週ここに来るってわけにもいかないだろ?」


 パーティーを抜け出そうとしてギルドマスターの一人に羽交い締めされたリードが、俺の言葉に反応してばっ!と振り返ってきた。


「…………あ、新しいのもあるのかい?」


「俺が居なくならない限りずっと入荷し続けるぞ」


 週刊誌だけでは無く月刊誌も俺は毎回読んでる。


「…………………………私は、この国に住むぞー!」


「グランドマスター正気ですか⁉本部をここに移すということですか⁉そんな急な……」


「うるさい!私はグランドマスターだ!私が冒険者ギルドの法だー!」


 ギルドマスターたちの静止を振り切り、リードのエスリメ移住は決定した。

 最後の辺りは駄々こねる子供みたいだった。


 更にリードはエスリメが危機に陥った際は冒険者ギルドが総力を挙げて支援するとまで言ってくれた。


 もう我が国に怖い物はなくなった。

 こういったこと以外は事件らしいこともなくパーティーは無事終わった。


 子供や婦人方が、甘味に群がってたからケーキ屋や駄菓子屋の在庫を増やしておこう。

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