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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
7章 建国

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建国宣言

「ゔぁーあ」


「あ、パパって言ったよな?老師、ティルがパパって言ったぞ!」


「ほっほ、緊張は解けましたかの?」


 老師の言葉にハッとした。

 俺はこの子たちが励ましてくれたような気がした。


「そう、だよな。情けないパパじゃかっこ悪いよな…………この子たちに恥じるようなことは俺はしたくない」


「一皮剥けましたかの」


 その時孔明のアナウンスが俺を呼ぶ。

 子供たちをギランに預けて演説台の方を見た。


「よっしゃあ!行くぞお前ら!」


「はっ!」


 幕裏からでも聞こえてた人々の声が、前に進むたびに大きくなる。

 俺が演説台に立ち、左右にダンジョンマスターたちが並ぶ。


 ヴァイオレットたちは居ないので、代理のヒューマンスライムに変身してもらっている。

 マイクをつけると俺の巨大な立体ホログラムが左後ろに浮かんだ。


 これ魔法じゃないんだよ。

 たまーにこんなオーバーテクノロジーがショップにあるんだよなぁ。先輩に世界観の概念はあるのだろうか?

 俺は軽く呼吸を整えて口を開いた。


「本日はここまで来てくださった皆様にはまずお礼を。ありがとうございます。私はスライムダンジョン、ダンジョンマスターの五十嵐雄亮です。宣言の前に、一つ皆さんに話をさせてください」


 そこにいる人々は何だ?と俺の言葉を聞こうと耳を澄ました。


「あるダンジョンマスターが居ました。

 そのダンジョンマスターは人間に襲われないように様々な手を尽くしてきました。

 しかし彼は人間と共に生きるという考えはありませんでした。

 ある日、彼の敵のダンジョンマスターが勝負を仕掛けてきました。

 彼は戦いに勝利しそのダンジョンマスターを仲間にしました。

 彼の仲間となったダンジョンマスターには夢がありました。

 種族関係なくすべての人々が幸せになれる街を作るという夢です。

 その話を聞いて彼も………………私もそのような街があるならばと、夢見るようになりました。

 人と妖精と獣人と魔族の子どもたちが共に学び、ともに食事をし、共に遊ぶことができる国を私は望みます。

 誰も飢えることのない豊かな国を私は創ります。

 この国を踏みにじろうとする者には屈しない!そのような者たちがいれば、私たちは己の誇りと命を懸けて戦います。

 人々の持つ自由を私は奪わせはしない!

 私はそのような国を作りたい………………ここに私はエスリメの建国を宣言します!」

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