子連れダンジョンマスター
「遊園地以外は完成したぞ!」
「だぁー!」
「遊園地は5割完成ですか。均も頑張ってるようですね。最近遊んでばかりでしたからちょうどいい機会です」
「あーい!」
「はいはい。お腹すきまちたねー」
「ところでその赤ん坊たちはどうしたんですか?」
俺が連れているのは十数人の赤ちゃんだ。
この前来た子供たちは保護者が居ないので国が育てる、と言うより俺の養子という形になってとりあえず、空き家に住んでもらってる。
学校に行けないくらい小さい子たちは、他のマスターやヒューマンスライムたちに見てもらってるが、自分たちの力が強すぎて、世話するのが怖いと言って赤ちゃんは一番弱い俺に預けられた。
うっかり骨折りそう?そんなバカな。
幸いなことに皆首がすわってたので、安心した。
「乳児院や児童養護施設を作るべきだと思う」
「ですね。ここの空き地に作ってください」
話が早くて助かった。
ずっと俺の部屋にいさせるわけにはいかないからな。
あ、どうやって俺が十数人の赤ちゃんを連れてるかと言うと、ショップに浮遊ベビーカーと言う魔道具があって、腰くらいの高さに浮かべて押して行けるからカーブとかも楽、狭い所は縦に並べることができて楽。
このベビーカー凄かった。
「コアちゃん、俺が作ってる間この子少しよろしく」
ぐずってた赤ちゃんをコアちゃんが抱っこしたら上から紙切れが落ちてきた。
【尊い】
これ絶対先輩だろ。何してんの?暇なの?
それっぽい建物を選んで設置する。
3階建てで部屋もたくさんある。ヒト部屋でこの子たちはおさまるだろうから他は小さい子や学校に行ってる子たちの分だ。
「さって、お家ができまちたよー」
「うー」
全員分のベッドを置き終えたあと、俺とコアちゃんは赤ちゃんたちのおしめを換え始めた。




