役職
「雄亮さん、聞いてますか?」
「え?何?」
「役職ですよ。どうするんですか?」
国という形を取るならば、大臣的な役職は必須だと分かった。
俺と孔明だけじゃ何でもかんでもはできないから、それぞれに担当を分けるべきだ。
だけど……。
「うちの主要メンバー、諸国漫遊中なんだが」
「副官付ければいいじゃないですか」
「ごもっとも。それじゃあ、国王俺、丞相孔明、他の任命は丞相頼むぜ!」
「怒りますよ」
財政ヴァイオレット、交通アキト、軍事マスターソード、法政ソラン、入国管理ゴ、教育ジョーカー、観光均、農業ソフィア、工業フィー、水産業ピクリナに決定した。
副官は適当に暇してるダンジョンマスターに任せる。
どうせ最終決定は孔明か俺がするんだ汚職しないやつだったら誰でもいい。
仮に汚職したとしても鑑定で分かるんだけどな。
「観光区画はどんな具合ですか?」
「アトラクションとか水族館とか、でかいのはできたけど他がなあ。草とか自分で全部モシャらせないといけないから時間かかるよ」
気にも留めないけど遊園地とかの道端の草ってちゃんと業者がやってたのかな?
だとしたらなんて言う職業だ?草屋?木屋?モシャらせ屋?
なんにしてもすべて完成させるまでは一、ニ週間かかる。その間遊べない。
最初は楽しいからいいけど、飽きると地獄なんだよ。
「それでは先に農業区画、水産業区画、工業区画を作ってください」
「鬼だね」
「なんの為の部下ですか。使いなさい」
観光区画は均に任せよう。他は俺がやる。
地球文化を知らないと作れないからな。そこから教育するのは面倒だし時間がかかる。
これコピーしたらオッケー、の段階までしておかないと他の奴に任せられない。
早く完成させて均と遊びたい。
「後は交通ですね。バス、タクシーだけだと将来的に詰まるので、電車、テレポートゲートの設置をお願いします」
「…………権限一部委託するから適任者にさせといて」




