表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

115/442

特別大使

「ぬおっ⁉何者だ!」


「ごきげんよう。人に尋ねるのならまず自分から言いなさい」


 貴族風の男はテレポートでいきなり現れた俺たちに驚いたが、すぐにはっとした表情をして自己紹介した。


「私はガタカ王国スライムダンジョン特別大使のゼガン子爵と申すものだ」


 ゼガンに続いて各国の貴族が名乗る。

 共通しているのはそれぞれの国名の後ろにスライムダンジョン特別大使とついていることだ。


「貴殿はこのダンジョンの関係者か?」


「……ええ、そうですよ」


 ダンジョンマスターという役職でバリバリ関係者だから嘘じゃない。

 俺の所属を聞いて護衛の騎士たちが身構えるのを大使たちはたしなめた。


「我々は各国より貴殿の長に書状を渡しに来た。お目通りを願いたい」


 なぜ各国の代表者の中でゼガンさんが代表して話してるのかを説明しよう。

 このダンジョンはガタカ王国にあるから。はい説明終わり。


 俺に書状か……なんだろう?まさか宣戦布告?

 最近いろいろやらかしてるからなー。


「我が主に何用の書状ですかな?よもや宣戦布告なのではないかの?」


 珍しくドスをきかせた声で老師が言った。

 俺の許しを得ずにこんなこと言うなんて普段の老師なら絶対にありえない行動だ。

 孔明が老師になにか囁いてたけど、今のがその命令か?


「い、いや決してそのような物騒な内容ではない。それは約束しよう」


 ふん、だったら何だ?友好?


「分かりました。ではこれを付けてください」


 大使と護衛の人数丁度の指輪が入っている箱を渡した。


「これは……?」


「この指輪を付けている者のみに反応するテレポートゲートがあるのです。それ以外に変な機能は……付いていないわけではありませんが、貴方方に害になるものはないので安心してください」


 まず護衛たちが恐る恐る指輪を付けて、安全が確認された後に大使たちも付けた。


「それではご案内します」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ