表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/442

なんか来た

「ユースケ様、街へのテレポートゲートを使おうとしている者たちがいます」


 報告してきたのは街へのテレポートゲートを監視していたヒューマンスライムの一人だった。

 こういった監視任務にはマスターたちよりも、24時間休憩無しで作業に没頭できるヒューマンスライムに任せた方が良い。

 ダンジョンマスターに任せるとうっかり見逃したりサボりが多いからな。


「冒険者か?」


「いいえ」


 新しい移民候補か?いや、だったら分身の俺が指輪を与えてるはずだ。

 監視カメラの映像を見ると、貴族風の人間たちが何人かと、その護衛らしき騎士がいた。


「鎧の紋章を見るにセラン王国やガタカ王国、ダルシメン連邦やクロノ帝国……ストリア連合もいますのう。どこも周辺国家ですな」


「なんの目的だろう?」


「それこそコーメイ殿の出番かと思いますがの?」


 正論。早速孔明と相談するために彼のオフィスへ行った。


「というわけだ」


「…………出迎えましょう。ですが、昔肖像画を書かれていて私は顔の知られているので、私が行くと雄亮さんが行く以上に警戒されるので行くのは雄亮さんと老師で行ってください」


 確かにうちの頭脳である孔明が最初に行ったら警戒されるだろう。でも彼の助けが無いのは少し不安だな。

 俺の気持ちを察してくれた孔明は、笑いながらいくつかアドバイスしてくれた。


 その一、下手に出ない。その二、あまり情報を喋りすぎない。その三、かと言ってずっと黙りすぎるのも駄目。

 良うするに大物ぶっとけばなんとかなるということらしい。


 危なくなったら老師に頼ればいい。

 至極分かりやすいアドバイスだった。

 孔明のアドバイスを心の中で復唱しながらも俺は、緊張しつつ老師を連れてテレポートゲートの上に乗った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ