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円光寺異能力探偵社
「ここだよ。少し特別な職場でね...。とりあえず入るぞ」
「え?え、はい...」
朝という明るい時間帯のはずだが、肝試しに行くような感覚を覚える。それほどこの建物が雰囲気ましましだったからだ。
僕たちは建物内に入る。すぐ目の前には古めかしい階段がある。
一段、また一段と階段を上るたびにキシ、キシという音が鳴る。今にも体重に耐えられず潰れてしまいそうだ。
「よし、ついたよ」
「この先...ですか?」
階段を上りきった先には1つの少し汚れた木製の扉があった。 そして、その隣には1つの看板が掲げられている
『円光寺異能力探偵社』
「異能力...探偵社!?」
僕はおもわずそんな言葉を叫んだ