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短編集

反社会的

作者: Re:over


 今の時代、話が合うではなく話を合わせるのが当たり前。いろんな知識をやたらめった詰め込み、お偉いさんと話を合わせる。そして、そのお偉いさんの機嫌を取ったり、信頼や興味などの有利になるような感情を炙り出す。


 知らないなら知らないでいいじゃないか。どうして興味ないことまで知る必要があるのか。どうせ、知ることなんて山ほどあるし、出来事だって毎日のように起こる。


 なら、自分が興味を持てることを詰め込むだけでいいのではないのか? どうして話を合わせる必要がある。逆に言えば、話を合わせられないからこそ、お互いに知らない知識を交換するというのもコミュニケーションの一つであると思う。


 社会という、本当にくだらないものに興味はないし、社会は居心地が悪い。どうやっても最善なんてものはないし、歪で絡まった糸のようだ。解くのにも時間がかかる上、次から次へと絡まり、時には逆効果になり得る。


 平等すらも掲げる気があるのか疑いたいほどに社会は腐っている。そんな社会で私は生きている。


 できるのなら、社会から目を背けたい。ここから逃げ出したい。何も知らずにいたい。そうすることで自分を守って生きていたい。知るからこそ絶望し、知るからこそ失う。


 未知こそが理想郷の一片。想像こそが反社会的。新しい世界の扉なんて開かず、今いる世界で満足すればいいじゃないか。


 地球だって言っている。ここはもう、おまえたちの知る地球ではないと。陸は海に呑まれ、木は折れ、天候は荒れ、生物は絶滅に近づく。


 私たちの知識が招いた現実と私たちが作り上げる想像。どちらが理想に近いか。




 不甲斐ない私は、この反社会的なことを言えずに社会に押し潰されるのでしょうか。

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