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異世界同棲生活  作者: 一日一善
2/7

魔法や魔術のあれやこれ

まだ、部屋から動いてません。次回家の外に出る予定です。

「さてと、お互い自己紹介も終わったところで他に何か聞きたい事ありますか? アヤメ」

「そうだな。もう少しこの体について詳しく知りたいな。どうしてこうなったの?」

「どうしてこうなったかはさっきも説明したじゃないですか。その足元にある魔法陣で呼ぼうとしたけど失敗しちゃったんですよ。さすがに覚えてますよね?」


 アメリアが残念なやつを見るような目でこっちを見てくる。といっても私の体がないから

 鏡に写った自分をなんだけれど。

 他人がこの状況を見たら残念なのはどう見てもアメリアの方でしょ。鏡に写った自分に対して一人で延々お話してるわけなんだから。


「もちろんそれはおぼえてるけれど逆になんで精神だけなんていう器用な失敗するのかなと思って。異世界召喚ができるくらいなんだからアメリアってかなり凄腕のの魔術師なんじゃないの?」

「いえいえ、そこまでのものじゃあないですよ〜。そんな褒めないでください。まあまあですよ。えへへ〜」


 満面の笑みを浮かべながら謙遜してくるアメリア。

 やっぱり、この子かわいい。

 思わず抱きしめたくなる欲求を抑えながら私は話をすすめる。


「ふーん、まあまあね。でもその魔法陣はアメリアが自分で作ったんでしょ?」

「ええ、もちろんその異世界召喚の魔法陣は僕が作ってたんです。作ってたんだけどね..」


 いきなりアメリアの顔から笑みが消え気まずそうに鏡から目をそらした。


「なにどうしたの急に?」

「いやーあのですね、その魔法陣のことなんですけどね。その魔法陣あとちょっとで完成ってとこだったんですけど待ちきれなくってつい発動したら案の定失敗してこんなことに」

「製作途中の試作品を失敗するのわかってて起動させたと?」

「いやー、最近ずっと引きこもってこの魔方陣のことばかりだったからうっぷんを晴らしたかったというかパーッとやっちゃいたかったというか、なるようになれというような感じで」


 …..あまりの驚きに言葉もないよ。

 前言撤回、やっぱりこいつポンコツなんじゃねえの?

 いやでも完成途中の魔法陣で精神だけとは言え召喚には成功してるんだしやっぱりすごいやつなのか?

 この世界の魔法の基準がわからないからなんとも言えないけれど

 少なくとも性格的な面で言えば間違いなくアメリアはアホだ

 私がしっかり手綱を取らないといずれ二人仲良く死んでしまいかねない。


「じゃあ、そこで我慢して完成させてれば私の体もしっかりこっちに召喚されたってこと?」

「まあ、そういうことになりますね」

「なんだよ、てっきり魔法陣がしっかり機能しなくて失敗したんだと思ってたのに、それならまだ諦めもついたのになんで待ちきれなくて発動とかそういうことしちゃうかな大人でしょ!」

「へ?大人って僕ですか?」

「当たり前じゃん他に誰がいるの」

「僕まだ十三歳ですけど」

「えっ!アメリアそんなに若いの。まだ子供じゃん」

「むしろなんでこの姿見て大人だと思ったんですか?」

「いや、てっきり魔法で体の成長を止めてるみたいな感じかと思ったんだけれど」

「そんな魔術、僕聞いたこともないですけど。でもいいアイデアですねアヤメ、今度作ってみます。かなり難しそうですけど」


 まあでも十三歳ならさっきのアホな行動にも納得が...いくか..な?


「まあ、私より年下なわけだし許してあげましょう」

「許してくれるんですか、ありがとうアヤメ!」


 私の言葉を聞いて申し訳なさそうにしょげていたアメリアの顔がパッと明るくなる。

 私、妹キャラ萌えだからな。この顔見たら許さずにはいられないよ。


「十三歳ってことはアメリアってこの家に家族で住んでるの?もしかして両親も魔術師?」

「はい、僕の両親はどっちも魔術師ですよ。どちらとも生きてもいますけれどここには住んでませんさっき言ったじゃないですか人と話すの数年ぶりだって」

「ああ、そういやそんなこと言ってたっけ」 


 なんだ魔術師一家の登場かと思ったのに。


「じゃあ近くに町とかもないんだ」

「町どころか一番近い村だって森を抜けて馬を半日ほど走らせないとつきませんよ。だから食料だったりの生活に必要なもの全部この家で作ってます」

「なんでそんな住みにくそうなとこにしかも一人で住んでるの?」

「なんと言えばいいか、家庭の事情ってやつです機会があったらちゃんと話します」


 気まずそうにアメリアは下を向く。

 感情の起伏の激しい子だ。

 あんまり深く掘り下げるのはやめておこう魔術師の家の事情なんか私わからないしましてや解決なんてできるわけがない。


「何か他に聞きたいことはありますか?アヤメ」

「じゃあ次は魔術について知りたいかな」


 異世界系の物語の醍醐味といえばやっぱり魔術や魔法でしょ。

 炎や水、光だったりを自由に操って派手な攻撃で敵をなぎ倒すみたいな感じ。

 魔法陣で召喚獣を召喚して戦わせるみたいなのにも憧れるけど。


「えっと魔術ですか。かんたんに説明するとですね、さっきからたびたび言ってる魔法陣だったりの触媒に魔力を流して魔力を変換し事象に干渉する。ざっくりした説明だけれどこれが魔術の基本です。僕は魔法陣を使ってやりますけれど魔石を触媒に使う術者もいるし精霊と契約したりなんていうのもいて種類はたくさんあるんです。」

「へー面白そう。使う物によってできること変わったりするの?」

「術式の場合は書くのにろうそくのろうだったり木炭だったりしますね。あと魔石を溶かしてそれを垂らして書くなんていうのもあるそうで、そうすると術の威力があがるそうですよ溶かす機械がないので僕はできませんが」


 こんなの使うんですよ とアメリアがいろいろな道具を見せてくれた。

 ろうそくや木炭の他に円を書くための丸い定規など術式を書くための道具などをだして見せてくれた。


「魔術の説明はこんなものですかね他に質問はありますか?」


 魔術の道具をしまいながらアメリアが聞いてきた。


「じゃあ、最後に一つ魔法と魔術の違いは何なの?」


 さっき話していたときアメリアは自分は魔法使いではなく魔術師だと私に訂正してきた。

 字面や言葉の響きだと特に違いはわからないけれど何か大きな違いがあるんだろう。


「魔術と魔法の違いですか。魔法に関しては僕は詳しくないので専門的なことまでは答えられませんけれど、魔術はさっき行ったように触媒を使って行います。魔法にはのに触媒がないんです」

「触媒があるのとないのとだと何か変わるの?」

「ええ、大きく変わります。まず、消費する魔力の量が上がります。魔術の場合は触媒を使うことで消費する魔力の量を減らしたり逆に流した魔力を増大させることで魔力の消費を抑えています」

「なるほど、アメリアの場合はそういう術が魔法陣に組み込んであるわけね。

「その通りです。ですが魔法の場合はその触媒がないく自分の体一つで術を完成させるため消費量が上がるわけです」


 つまり、魔術は乗り物を使って、魔法は徒歩で目的地に行くようなものか。

 魔術は乗り物のお陰で楽に行けるけど魔法は自力で行くしかないから疲れて体力を使うと。


「あれ?でもそれだと魔法っていいところがまったくないじゃん」

「魔力の消費量で言えばそうなのですが、その問題を加味して余りあるほどの長所が魔法にはあるんです。それは術の自由度です。

「自由度?魔法のほうが色々できるってこと?」

「ええその通り、魔術で触媒を使って術を発動させるには色々と制約があるんです。しかし、魔法にはそれがない。極端な話コツさえ掴めば魔法はなんだってできちゃうのが魔法です」

「そりゃあすごい。魔法万能じゃん」


 さっきの例えに当てはめるなら自動車は道路しか行けないけれど徒歩ならどこでも自由自在みたいな感じなのかな?

 ちょっと違う気もするけれどまあ大まかなところは間違ってないよね。


「じゃあ、魔法使いって最強じゃない」

「まあ実際魔法使いと戦闘になったりした場合、魔法使いの実力にもよりますけど、数で押すかとんでもなく強力な魔法で押し切るくらいしかないですね。その分、魔法使いには魔法の素養があるのと発動できるくらいの魔力がないといけません。そうしないと大したことない魔法しか発動できません」

「ふーん、なかなかこの世界の魔法や魔術は万能じゃないんだね」

「試しに見てみますか?」

「いいの?」

「ええ、晩御飯の食材を取りがてら見せてあげます」


 アメリアが木でできたステッキを取り出しで言ってきた。


話が長くなったのでここで一旦切ります。

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