~なんとも大きな・・・~
「ん・・・」
眩しくて目が覚めた。時計を見ると八時になるところだった。
「ん~~!!」
気持ちの良い朝だ。昨日色々ありすぎたにも関わらず、俺は思わず伸びをした。
そう思いながら俺は退院の準備。帰る準備を始める。
カチッ・・・コチッ・・・と聞こえてくるのは時計の音のみ。
「ふぅ・・・」
退院の準備ができると俺はそう息をもらした・・・
突然、病室の扉がガラッ・・・と開く音が聞こえてきたのでそっちに目をやると
「体調は大丈夫そうだな」
「うん、とりあえず元気そうだ」
思った通り、そこにはアゲハと三島がいた。
「ああ、おかげさまで」
「早速だが」
「分かってる、すぐに手続くを済ませるからロビーに行こう」
俺は荷物を持ち、ロビーへ向かった。
ロビーに着き、退院手続きを済ませると、二人のもとへ行き
「じゃぁ、話を聞かせてくれ」
その前に・・・とアゲハが言い
「場所を変える」
「なんで?」
「他の人間に聞かれると都合が悪いからだ」
「なるほど。で、何処に行くんだ?」
「私の家だ」
「まぁ、そうか」
「では行くぞ」
「ああ」
そういうと、俺たち三人は病院を出て三島の車でアゲハの家に行くこととなった。
病院から大体四十分くらいだろうか。そのくらいで車は止まった。
そして三島が
「着いたぞ」
と言って車から降りて行った。
続いて俺も降りると、目の前にはでかい屋敷があった・・・
「は?」
驚いて俺はふとそんな声を出してしまった
するとアゲハが
「どうした、早くいくぞ」
「待て、このでかいのがアンタの家?」
「そうだ。何か言いたいことでもあるのか?」
「いや別に、でけぇなと思っただけだ」
「そうか。じゃぁ行くぞ」
「お、おう」
そういうとアゲハはさっさと歩いていき、三島と、俺はそれに続いて屋敷の中へと入っていった。