表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
舞う黒蝶は『謎』喰らうⅠ  作者: 夜暮橘花
3/10

~覚めた夢~

あぁ、暗い、真っ暗だ・・・。何も見えないし、身体の感覚もない。


「・・・ろ」


今、何かが聞こえたような・・・


「・・・いか!」


やっぱり、誰かの声が聞こえる・・・


「・・・ひろ・・・・・・やすひろ!」


俺の、名前・・・?


「さっさと起きないか、天城康弘!」


(はっ・・・!)


と、俺は目を覚ました。

さっきの夢とは全く違う・・・柔らかい。ベッドの上か?


「天城康弘。やっと目を覚ましたか」

「とにかく、目が覚めてよかった」


なんとなく聞き覚えのある、女と男の声に、全く見覚えのない天井。

ゆっくり起き上がるとそこは――病室のような場所だった。


「痛ッ・・・!?」


頭痛がひどい・・・


「大丈夫か?」


顔をあげると目の前に女の顔があった。こいつは・・・あぁ、黒井アゲハとかいう女だ。


「大丈夫そうだな。よかったよ。」


そして、この微妙に聞き覚えのある男の声は、三島剛毅か。


「あぁ、どうも・・・」


俺が困惑していると、二人は何やらこそこそと話しだした。


「なぁ、どこだここは?」


俺が二人に尋ねると、三島が答えた


「ここは中央病院だ。」

「なんで俺、病院なんかに?」

「君と話をしようと思ったら、いきなり倒れたんだ、さすがの私も驚いたぞ。」

「そういえばそうだった・・・すまん、ありがとう」


俺は一応、感謝と詫びの言葉を言っておいた


「いや、例はいらない」


とアゲハが返してきた。


「それで、俺となんの話をしたいんだ?俺は何もしていないが?」


俺が聞くと


「あぁ、そう急がなくていいよ」


三島が言って、更にアゲハが


「そうだな、無事ではあるようだが、体調も万全じゃないだろう。病院側に確認したところ明日にはもう退院だそうだしな」


そうゆうことで、今日はゆっくり休んで話は明日にすることになった。


(・・・そういえば、二人がこそこそと話してたのはなんだったんだ?)


きっとそれは明日、話を聞けばわかるのだろう。

今日は一日で色々な事があった。整理する時間もほしかったから、ありがたかった。

今日あったことを整理しながら、俺は・・・眠りに落ちた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ