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とある受付嬢の日々

作者: 火川蓮
掲載日:2026/03/15

適当に思い付いた短編です

午前九時。ギルドの扉が開き、冒険者たちが次々に入ってくる。

私はカウンターの向こうで、今日も書類と依頼票を整理しながら微笑む。勤めて三年目の私は、もうこの喧騒にもだいぶ慣れた。


「おはようございます、受付嬢さん」

小柄な剣士が頭を下げる。


「おはようございます、リオさん。今日の依頼、確認しました?」


「ええ、迷子の子供の護衛依頼ですね。あの子、森の入り口まで行くらしいです」


リオはにっこり笑うと、手にした地図を確認して去っていった。

こういう依頼は小さいけれど、私にとっては日常のスリルだ。書類の中で名前や場所を追うだけでも、心が少し跳ねる。

次にやってきたのは、魔獣討伐の初心者パーティ。


「受付嬢さん! 今日の依頼、どこ行けばいいですか!」


元気すぎる声に、私は書類を差し出す。


「今日は森の小道です。危険は少なめですが、迷子や小さな魔獣には気をつけてくださいね」


「はい! 任せてください!」


彼らが駆け出した後、私はカウンターに戻り、書類を並べ直す。

日常の喧騒と、冒険者たちの生き生きした表情を見るのが、私の楽しみなのだ。

午後になり、森の小道の依頼を終えたリオたちが戻ってきた。


「無事に子供を親御さんに届けました」


「ありがとうございます。みなさん、お疲れさまでした」


書類にチェックを入れながら、私は思う。

大事件は起こらなくても、こうして一日が無事に終わることが、何よりも大切なのだと。

ギルドの窓の外には、柔らかい日差しが差し込み、今日も平和な一日が終わろうとしていた。


私は小さく息をつき、次の依頼票に目を落とす。


「さて、明日も無事に終わりますように――」

読んでくれた方ありがとうございます

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