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幼稚園生のリンカでもメスガキ味はある

感想、レビュー、ブクマ、評価、ぜひともお願い致します!!

励みになります。

 ーー幼く、メスガキですらない頃のリンカ視点ーー


「ウチたちは人間はんとは違うのだから。 決してバレてはアカンでぇ」


「なんでーママ? 妖狐の方が人間より強いんでしょー? しかも人間の男なんてぇ……ぷぷ。 変態さんばっかなんでしょお?」


「……どっから覚えてくるんやろなぁ。 そないな言葉」


 ママの話は難しい。

 弱くて変態さんの多い人間にどうして妖狐のリンカたちが気を使う必要があるのだろう。


「人間はんの社会で生きる以上は人間はんの作ったルールで生きるのは大事言う事や」


「わかった! 変態さんがいたらケーサツさんに突き出せばいいのね!?」


「……偏っとるがケーサツさんも人間はんが作ったルールの一部やからな。 間違うてへんのやが誰から聞くん? そんな話?」


「お婆さま! 変態さんはぁ、 リンカを見るとこーふんして喜んじゃうんだって!」


「あのババアは孫娘にどういう教育する気やねん……」


 ふう、とため息をついて首を振るママ。

 お婆様はめちゃくちゃババアだって話だから、ずっと年下なはずなのにママの方が大人っぽい容姿。

 切れ長な瞳に、いつも薄い笑みを浮かべたような表情。

 ゾッとするくらいの美人だと思う。


「まぁええ。 リンカは驚いたりすると人間はんの姿を保てなくなるやろ? キツネの姿の時にしゃべったりしたら気味悪がられたりするからあんまり仲良くしたらあかんでぇ?」


「お隣のマサくんはぁ? 罵倒しても全然へこたれないからマサくんとは仲良くしたい」


「……もうちょっと我慢したってや……不憫やとは思うけど」


 ママの心配は的中する事になる。

 人間で言えば幼稚園に通うくらいの年齢だけど、驚いたりするとキツネの姿になってしまうから人間の多い所では遊ばせてもらえなかった。

 それでもママの目をかいくぐって暇つぶしに家の外にはしょっちゅう駆り出していたわ。

 

 当時のアタシは手当たり次第、変態さんを見つけては罵倒していた(注:今もです)

 探せばいるもので(呼び寄せてる?)、女児に対して明らかに邪な目線を向けているおじさんを見つけてケーサツさんの存在を仄めかす事で自制心をもってもらおうと考えていたの(世直し?)


 人間と仲良くなってみたくて、どうやったら近づけるかを考えてたの(天性のメスガキ)


 その日の出会った家から近くにあった小学校付近をウロついているおじさんは完全にイカれてた。

 ギラついた目線で女児を覗きこみ、脂ぎった頭皮に髭面。

 後から聞いたら、最近この付近に現れては小さな子供に対して異常な執着を見せて脅かす変態だったらしい。

 

 意を決して罵倒してみる(?)


「牢屋にずっと入っていた人みたいにやつれてるよー?大丈夫ー?」


「……」


 邪な目線を向けているおじさんは大体こうやって話しかけてると蜘蛛の子を散らしたように逃げていく。

 変な行動を起こす前に自制心をもたせる事が大事だ(やはり、世直し?)

 だけど、今回話しかけたおじさんは様子がいつもと違っていた。


「ランドセル背負ってる子とかも・・・・・・もしかしておじさん好きなのー?ぷぷ。」


「……」


 リンカのあおり声が聞こえてるんだかいないんだか。

 冷めた視線をこちらに向けてくる脂ぎったおじさん。


「抜きたいなー、おじさんの毛。だって気持ち悪いんだもーん!」


「なるほどな……アリだ」


 気持ちの悪い視線を向けられて、逆にこちらの方が遠ざかりたくなる。


「君のせいで……俺は……俺は普通に小学生までがアリだったのに……君のせいで今大変なんだから」


 不気味な呼吸音が「ハァハァ」と聞こえながら近づいてくる光景に恐怖を感じてしまう。


「ひっ!」


「大丈夫だからねぇ! おじさんこう見えて優しいからさ!」


 両手で掴まれそうになった所で恐怖でキツネの姿に戻ってしまう。

 ガタガタと震えてるとおじさんは目を丸くした状態だけど現状を冷静に分析し始める。


「おいおいおい……マジか! 俺はケモナーでもあるんだ! 大アタリじゃねーか!」


 キツネの姿のまま走り出しても、そいつはリンカの後を追いかけてくる。

 逃げて逃げていくうちに元々の地力が違うのか引き離す事には成功した。

 

 無我夢中で走ってしまったせいで家までの帰り道がわからなくなってしまう。

 おまけに雨まで降り始めてきてしまう。


 付近にあったベンチの下で先ほどの恐怖を思い出して一人で震えに耐えている時に、雨ガッパを着た幼稚園生くらいの男の子が覗き込んでくる。


「お母さーん! やっぱり家の近くに住んでるキツネだよー! この子よく見るもん!」


「正彦……まさか連れて帰る気?」


「多分家の帰り方わかんなくなっちゃってるんだよ! ほらおいで。 案内するよ」


 ふわっと抱きしめてくれる。

 さっきのおじさんみたいな悪感情は一切見当たらない。

 

「モフモフでかわいいなぁ。  はふはふはふ」


 そう言ってアタシのお腹に頬ずりをし始めたのはお隣に住むマサくんだった。

新連載スタートさせて時間が取れず、もう一つの作品の方は短編的な気持ちでいるので終了させたら、またこちらの作品に力を入れていきます。


ただ色々考えて作ってみたので新連載の方も読んで頂ければ幸いです。

↓ページ下部にリンク貼っておきますのでぜひご覧下さい


次回更新もtwwiterで配信いたしますので良ければフォローお願いします。

https://twitter.com/kazuyurichihi


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