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リモート社会に苦言!? もう一度直接的なふれあいを!

感想、レビュー、ブクマ、評価、ぜひともお願い致します!!

励みになります。


本当は1話ここまで書ききりたかったです。

 ーーイバラ視点ーー

 

 楽しい。

 学校の行事で来ることはあっても、こうやって二人だけでというのが特別な感じがして嬉しい。

 私も正彦も大勢の人と行動するのは得意じゃないけど、二人っきりでのデートだったらいつもよりはしゃいでも周囲の目線も気にならない。

 

 ついつい普段はしないようなカチューシャなんかつけて園内を走り回っちゃう。


「……!……!?」


 緑色の三匹のキャラクターについて質問してみる。


「あれはグリーン三姉妹だな。 地球を侵略にきたんだがロックな音楽を聴くと頭が爆散する欠点があるが、基本好戦的だから目を合わせるな。 陵辱されるぞ。」


「……!……!?」


 青っぽい色でモフモフした耳のながい愛らしいキャラクターについて質問してみる。


「あれは被検体452。 火星を開拓(テラフォーミング)するために地球から送り込まれた遺伝子操作された害虫だ。 人類に仇なす敵だから目を合わせるな。 殺戮されるぞ。」


「……!……!?」


 宇宙服のようなものを着て、未来的な銃を構えるキャラクターについても質問してみる。


「あれは……宇宙隊員DD(ディーディー)。 水のない惑星に取り残されたが、その強靭なアゴを発達させることで宇宙に身体を適応させた人類のなれはてさ……奴には人類への憎しみしか残っていないから目を合わせるな……悲しみにとりつかれるぞ」


 正彦も私が質問すると、きちんと答えてくれる。

 園内の幻想的な雰囲気の割にはやたらと設定が生々しいけど、きっとそういった要素もこのパークの楽しみ方なのかもしれない。(注:イバラは金持ちすぎて世間ずれしてるし、正彦はただの知ったかです)

 物知りな正彦に教えてもらえて、世間ずれしている私が同年代の子の感性を取り戻せるような感覚に立ち会えるのもうれしい。(こうしてイバラの感性は更に世間ずれしていきます)


 前世の夢の中の正彦(マーシャ)もそういえば物知りだったわ。(正彦の魂が根底から知ったか)

 

 園内を歩いているだけで、自分でも驚くほど口角が上がって目が垂れ下がっているのを感じる。

 だって楽しいんだもの。


 ショウちゃんには園内にいくなら、赤いワンピースを着た方が雰囲気がでると言われた理由がなんとなくわかったの。

 メインのマスコットキャラクターの格好を真似ることで、自分も幻想世界の住人のような気分になれるということなんだわ。


 正彦は白いTシャツ、紺の襟付きシャツを羽織って黒のスラックスを履いたシンプルなスタイル。

 スタイルの良い正彦はこういうシンプルな格好が似合う。(恋は盲目。なんなら前世から)


「……?……」


「ん? 硝子が動きやすいようにこの服を選んでくれた。 俺が選ぶと乳首をサスペンダーで隠すのもアリなんじゃないかと思っちゃうからな」


「……」(ぷくっ)


 なんとなくわかってたけどやっぱり、ショウちゃんなのよね。

 私だって服装を相談するとしたら燐火にはできないから自然とショウちゃんにしちゃうけど、正彦も相談してるんだとしたら私たち二人とも同じ人に相談してることになってて気恥ずかしい。

 それに、正彦がお母さんとの事を相談するのだっていつもショウちゃんだし。


「イバラ? 飲食スペースでハンバーガー買おうよ? 結構好きだろ? ああいうジャンクなやつ」


「!……」(ニコニコ)


 それでも私って単純で、あさましい。

 大好きなショウちゃんに対して嫉妬のような感情を覚えてしまってるのに、正彦が私を理解してくれてると思うだけで津波のように感情がひっくり返ってしまうんだもの。

 

 よし!

 ショウちゃんみたいにふるまって、今日こそ正彦を振り向かせてみせるんだから!


 ーー飲食スペース、席に座りながらーー

 

「でかいな。 このハンバーガー。 イバラこんなのナイフとフォークがないとたべれないんじゃないか?」


 顔の半分はありそうな大きなハンバーガーを見て、正彦がいたずらっぽく笑う。

 私だってハンバーガーは切ったりせずに、大きく口を開けて食べるほうがおいしい事くらい知ってる。


「……」


「お手本だとぉ? まったくイバラはいつまで経っても俺がいないとダメだな。 見てろ」


 正彦が両手でハンバーガーをもって構える。

 綺麗好きの正彦はケチャップや具材が飛び散るのを嫌うので、私をからかっておきながら緊張しているのが伝わる。


 その真剣な様子が見ててかわいらしい。


 意を決して大きく口を開ける正彦。

 大きくかぶりつく事でケチャップを口の中で爆散させる算段なのかしら。


 でも、でも。

 そんなに大きく口を開けたらいつもは唇に隠されている正彦の正彦が見えちゃう!(?)(イバラにとってはのどち〇こもチ〇コも名前にち◯こがついてる時点で同義)


「だ、だめー!!」


 あまりの劣情に思わず目を逸らしながらハンバーガーを正彦の口からずらそうと試みる。


 どぐちゃ。


 異様の音を感じて目を開けてみると顔面にハンバーガー、ケチャップや具材を張り付けた、マスコットキャラクターといっても通じそうな正彦の姿が見える。


「……お手本はいらなくて先に食べたかったのか? とりあえずもう一個買ってくるか」


 相変わらず、私たち幼馴染の奇行には寛大。

 綺麗好きだから、ケチャップだらけになるのとか絶対に嫌なはずなのに。 

 

 ーー数十分後トイレから出てきた正彦視点ーー


 顔を洗いつつ、Tシャツについたケチャップも洗ってみたが完全には落ちなかった。

 ジェルワックスも持ってきていないからセンター分けも崩れてしまったし。

 硝子がせっかく選んでくれたシャツだったので気に入っていたのだが、まあ仕方ない。

 ケチャップの跡が目立っても最悪の場合、サスペンダーは持ってきたからTシャツを脱いでサスペンダー姿になればいいだろうし。(注:最初は真琴を和ますために変な格好を続けてましたが、ゲームキャラみたいで気に入り始めました)

 イバラも場の空気に飲まれてテンションが上がってるんだろうし、多少変なこともするだろう。


 トイレから出ると、借りてきた猫のようにシュンとしている姿のイバラが見える。


「イバラーお待たせ。 ケチャップ落ちてよかったよ」


「……」


 俺とは顔を合わさずに落ち込んだ様子のイバラ。

 気にする必要もないと思ったので、うつむくイバラを覗きこむ。


「おーい。 まだまだ時間あるんだから、 気にすんなよ?」


「……!!!」


 俯いていたイバラだったが、俺の顔をみると突然顔を紅潮させる。


「? どうした? なんかエ〇漫画みたいに目の中にハートが見えるぞ?」


「……」(はぁ……はぁ……)


 なんだ急に?

 呼吸音が荒くなって顔を火照らせてる。

 まるで、突然発情したような……

 いや、いくらイバラの調教が進んでるからって、こんな大衆の場で発情なんてあり得るのか?

 ははっ……考えすぎだぜ。

 硝子が言うには俺は神経質で考えすぎらしいからな。

 また、なんか勘違いしてるんだろう。


 そうこうと逡巡しているとイバラがネズミーなキャラクターをモチーフにした小型ファンを俺にむけてくる。

 そこそこの風力があって、濡れた俺の髪とTシャツを乾かすのに役立ちそうだ。


「おおっ! いいじゃんこれならすぐ乾きそう! 買っといてくれたんだな! ありがとうイバラ!」

 

 相変わらず目にハートマークを浮かべながら、恍惚とした表情と荒い呼吸で俺に小型ファンの風を送ってくる。


 ぶぅーーーん。


「……」


「い、 イバラ? 自分でやるから大丈夫だよ? 貸してくれよ?」


「はぁ……はぁ」(ふるふる)


 ぶぅーーーん。


 頑として俺に小型ファンを貸さずに、密着状態で俺に風を当ててくるイバラ。

 

 な、なんだ?

 イバラのこの恍惚とした表情は?

 発情状態以外でこんな目にハートマーク入ってるんだとしたら、世の男性みんな勘違いして危険すぎるぞ幼馴染よ。

 考えろ、考えるんだ。

 なぜこんなエ〇い表情を突然?

 きっとヒントはいくつもこの作品内に散りばめられているはずなんだ。

 まず、イバラはゴリと付き合っている。(そこから間違ってます)

 というか、もう完全に調教まで完了しちゃってる。

 そして、今日はおそらくゴリとのデートの予行演習のために俺を誘ったはず……だ。


 ぶぅーーーん。


 小型ファンの風だけが鳴り響く。


 !?

 一体いつから俺はこのデートがイバラと二人っきりだと錯覚していた!?

 イバラの調教は完全に完了していることは理解していたが、ここまですすんでいるとは!?


 鳴り響く小型ファンの風の音を目くらまし?いや、耳くらまし?

 ええいどっちでもいい!(正彦は今最高に興奮しています)

 風の音が聞こえるとほぼ同時にイバラは発情しているように見えたんじゃない!

 実際に発情しているんだ!(正彦は真剣です)

 そう、イバラはこの小型ファンの風の音を利用して、自身に仕込まれたリモートで操作する何かの音をかき消しているんだ!

 そう!

 イバラはおそらくリモートな(振動する)何かを仕込まれている!

 

「ゴリ! 姿を現せ! こんな……こんな人の道を外れた(一度はしてみたい)真似を俺の世界で一番大切な存在にすることは許さんぞ!」

 

「……?」


「『疾風コーチがどうかした?』だとぉ!? お前こそ……お前こそそれでいいのか!? こんな大衆の面前で辱められる行為を!」


 ぶぅーん。


 俺の叫びも虚しく、小型ファンの風だけが鳴り響く。

 卑怯にもどこかでリモートな何かを操作してイバラと俺の反応を見て楽しんでいるなんて、どこまで下衆な野郎なんだ。

 それでもイバラの反応はどこまでも健気で純粋なものだった。


「?……?」


「『正彦とならどれだけ辱められてもいいよ……?』だとぉ!? ゴリの奴……イバラの純真さを踏みにじってどこまで調教を……ちくしょう! 姿を! 姿を現せ!」


 こちとら「いいよ?」って単語だけでも劣情できるのに、状況が状況だ。


 ぶぅーん。


「?……!」


「『疾風コーチはここにいないから落ち着いて正彦』だとぉ! お前こそそんなハートマーク浮かべた目でどうしてそんなに落ち着いていられるんだ!? ま、まさか!?」


 聞いた(めっちゃ勉強した)事がある。

 今の最新のリモートな(振動する)物はスマホで簡単に、なんなら地球の裏側でも操作が可能だという事を。

 リモートでの繋がりメインとなり直接的なコミュニケーション不足が課題とされたコ◯ナ渦。

 アフターコ◯ナの時代に入りはじめてコミュニケーションの在り方が見直されていても、俺は目の前にいるイバラに対してもリモート操作のゴリには勝てないというのか。


「ち、ちくしょう! 目の前に、目の前にいるのは俺なんだ! コ◯ナはもう終わったんだ! リモート(新時代)なんかに、直接触れあう(古き良き時代)コミュニケーションが負けてたまるかよ!」


 俺は勢いよくイバラの肩を掴むとイバラが「きゃ」と声をあげる。

 イバラに仕込まれたリモートな何かを解除するためにだ。

 しかし、そのためにはイバラの局所的な部分に触れねばなるまい。

 それって幼馴染っていうか人としてやっちゃって大丈夫なのか?

 いくらなんでもR15指定付けたとはいえエ◯すぎないだろうか?


 俺の葛藤をよそにハートマークの入った目を閉じて表情で訴えかけてくる。


『正彦……準備オッケーだよ……』


 そりゃそこまで仕込んでたら色々準備オッケーだろという気持ちに囚われた俺は絶叫する。


「ぐ、ぐわああ! あああああああ! あーーー!」


 性癖が完全に歪んでいる俺にはここがリモートなのか現実なのか完全に区別がつかなくなっていた。

 ニューロンどころか生命そのものを焼き切ってしまい、意識っていうか生命を手放したーー


 だからセンター分けを崩して前髪のある俺にイバラが興奮してるだけなんて事なんざ、気づくことはできなかった。


 ーー劣情バトル戦績ーー


vs早生硝子  2勝1敗

vs高嶺茨   0勝5敗

敗因 昨今のコミュニケーションの在り方について考えて自爆。

vs戸成燐火  1勝3敗

正彦はいつも真剣です。

リモートの方が楽ですけど、非効率に見えた直接触れあうコミュニケーションもやっぱり大事なんでしょうか


我々人間がそもそも合理的ではないのかもしれませんし。


次回更新もtwwiterで配信いたしますので良ければフォローお願いします。

https://twitter.com/kazuyurichihi


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