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幕末ホラー

某国有放送の大河人気にに乗ったわけではありません。もっと以前に書いたものです(と日記には書いておこう)。

 ある時からその噂が広まり始めました。


 京の町に龍馬の亡霊が出ると。


 噂好きの人達は、いろいろな場所で龍馬の亡霊が目撃されている事を話しています。


 明治政府にとっては聞き捨てならない噂でした。


「龍馬は生きているのではないか?」


 そんな仮説まで立てられました。


 亡霊と見せかけ、世間と官憲の眼を欺き、極秘に(なにがしかのはかりごとを巡らせる。


 まさしく疑心暗鬼をかき立てられていました。


 しかし龍馬は間違いなく暗殺されています。


 それは実行犯を送り込んだ現政府が一番良く知っている事です。


 外国の政治を見聞し、日本にもそれを取り入れようとするばかりか、外国との自由貿易をも考えていた龍馬は、幕府のみならず、倒幕派にも危険人物と思われていたのです。


 ですから、世間の人達以上に政府関係者は、龍馬の亡霊に怯えたようです。


 その理由の一つに亡霊の出没場所が挙げられます。


 龍馬は京都御所周辺に多く現れているのです。


 京都見廻組が実行犯というのが大方の見方でしたが、本当はそうではありませんでした。


 龍馬の考えに危機感を抱いた薩摩藩が、彼を暗殺させたのです。


 現代では少数説ですが、それが真相なのです。


 しかし、龍馬を知る人達は彼の亡霊が現れたと言う話を一笑に付しました。


「奴ははやあの世で忙しいからこちらに戻る暇はないろう」


 それもそうかも知れません。


 龍馬は決してイジイジと後ろを振り向くような人ではなかったのでしょうから。

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