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絶望の始まり、そして・・・   作者: 渡辺赤城
第一章、訓練兵として・・・そして、

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8/18

戦闘、喪失、再会

「敵機総数5、繰り返す敵機総数5」

基地から約12Km地点までくると生き残っている味方機からの通信が入った。

「たったの5機か・・・。よし、敵に近づかれないように迂回して進行する!全機右に曲がれ!」

教官の合図に従い全ての機体が右に曲がる。

それから海上に出て少し進むと急激に方向転換を行い基地に向かった。

基地から8km地点から基地の様子が見えた。

それはあまりにも酷い物だった。

建物には火があがり、我が物顔で敵機が居座っている。

「野郎、火事場泥棒しやがって・・・!許せねえ!」

ある生徒がオープン回線で愚痴を吐く。

するとすぐさま教官からの怒号が飛んだ。

「貴様等、ここから先は本当の戦闘だ!気を緩ますな!死ぬぞ!オールウェポンズフリー!全機突撃!」

速度を今までの倍以上まで上げ急激に基地に近づいていく。

しかし、いくつかの機体が基地に着く前に落とされていった。

相手に狙撃手が居たからだ。

「生き残っているうちの数機で敵の狙撃手を叩け!残りはついてこい!」

6機ばかしが隊から離脱し狙撃手を叩きに行った。

自分は教官に付いていき基地に向かう。

「くっ!」

隣の機体が爆発を起こし風圧で制御が鈍る。

すぐさま、また一機また一機と爆発が起こる。

「無事か!宗司!」

「一!お前は無事なのか!?」

「ああ、なんとかな。知恵も今のところ無事だぜ。ピンピンしてる。」

「貴様等!無駄口を叩くな!敵の弾幕が厚すぎる。高度を下げるぞ!」

ギリギリまで高度を下げる。

「何!?高度をギリギリまで下げたのに攻撃をくらうだと!?」

教官が驚くように呟く。

自分達はすっかり忘れていたのだ。

伏兵の狙撃手の事を。

多分狙撃手を叩きに行った機体は全て落とされたのだろう。

すっかり油断していた。

「教官!意見具申します!」

「なんだ、谷口!言ってみろ!」

「ハッ!憶測ですが別分隊は全て落とされたと思われます!そのため高度を落としてからの攻撃は狙撃手からだと思われます!」

「確かにその通りかもしれん。狙撃手は自分と少数の機体でもう一度叩く。ここから先は各々の判断で戦え。以上!」

そういい教官と数機は隊から離れていく。

「一。やるしかないな・・・。」

「ああ・・・。行くぞ!」

左手に小銃を持ち替え右手に長刀を構える。

弾が尽きるまで撃ち続ける。

敵の動きを少しでも止める為だ。

近づいて敵に斬り込む。

しかし相手は正規兵。

自分達と違い軽くあしらうつもりか長刀を受け弾き返そうとする。

他の機体だったらそのまま弾き返され返り討ちにあっていただろう。

しかしこの機体なら、jpn/us23なら力負けしない。

そして試験中のシステムだが自らの脳波を読み取り機体を動かせるシステムがあるのだ。

それを活用し敵の長刀を弾きすぐさま長刀で突く。

偶然にも敵のコクピット部に当たり動きが止まった。

「一ッ!残ってる味方は!?」

「俺とお前と知恵を除いてはもう残ってねぇ!どうする!?撤退するか!?」

「くっ!仕方ない。敵に攻撃を与えつつ戦線離脱する!」

「了解!これより撤退す、うわあああああああああああ!」

「一!一!どうした!一ェ!」

前方のモニターを見ると一の機体が落ちていき地面に叩きつけられるのが見えた。

「嘘・・・だろ・・・。一が・・・一が死んだ・・・だと・・・。」

その事実を知り頭が真っ白になった。

「うをおおおおおおおおおおおお!」

機体進む方向を戻し生き残っている敵機に斬り込む。

「宗司!戻って!宗司!」

知恵の言葉を振り切り敵機に会敵する。

「ふん。その機体は他のとは違うんだね!こいつが噂の試験機か!パイロットには悪いがここで死んでもらう!」

「うるせえええええええええ!死ぬのはお前だああああああ!」

双方長刀で斬り合う。

しかし相手はさっきからコクピット部ばかりを狙ってくる。

「クソッ!クソッ!」

自分は相手の長刀を弾きつつ相手を斬ろうとする。

しかし、なかなか当たらない。

「ハッ!」

長刀を振り下ろす。

この一太刀がやっと敵機に当たる同時に腕を叩き斬る。

「なかなかやるじゃないか!だがこれ以上はやられん!」

それを言うと共に敵機の攻撃速度が上がる。

「くっ、クソッ!」

どんどんさっきの勢いが消され圧されていく。

「これで終わりだぁ!」

力強い一太刀がコクピット部を狙う。

しかし敵の攻撃は当たらなかったのだ。

よく見ると敵の足が片方撃ち抜かれている

「ふぅ、危なかったな。谷口。敵の狙撃銃が使えなければ今頃貴様は死んでいたぞ。」

「きょ、教官!」

「貴様は今すぐ撤退しろ。先ほど連絡でスクランブルに出ていた部隊が戻ってくる。引き継いでもらうから撤退しろ。」

「嫌です!今ここでこいつを殺さなきゃ!」

「バカを言うな!貴様が手を下す必要はない!撤退するんだ!」

しかし自分は撤退しない。

共に無線を切った。

「うをおおおおおおおおおおおお!」

動けなくなった敵を斬る。

そうしようしたが何故か斬れなかった。

「姉御はやらせない!」

どうやら別の敵が間に入り込み長刀で受けてきたのだ。

他にも敵が集まってくる。

「姉さん、もう時間です!撤退します!」

そういい敵のうち一機が先程まで戦っていた機体を持ち上げ撤退しようとする。

「チッ、試験機のパイロット!私は張李だ!それが貴様を殺す人間の名前だ!覚えておけ!」

そう言い残しあっという間に聞こえない所まで行ってしまった。

そして自分と長刀を交えていた敵機も後退し撤退していく。

「ハァ、ハァ。クソッ!一の仇!」

今の自分には小銃が無いため後ろから撃つことはできなかった。

まんまと逃がしたのだ。

「クソオオオオオオオオオオオオオオ!」

「谷口、撤退するぞ。」

教官が再度無線で呼びかけてきた。

それに従い撤退していく。

「残った機体は・・・?」

「自分と先に撤退した知恵だけです・・・」

「そうか・・・。一応地面を確認しておけ。もしかしたら生きているやつが居るかもしれん・・・。」

「ん?レーダーに感あり。市街地の方で味方の反応が」

「何!?市街地で反応だと?市街地にはこの基地に居た機体は居ないはず・・・」

「一応、行ってみます。」

「ああ、行ってきてくれ。自分は本土に連絡を取ってみる。」

それから教官機から離れ市街地に向かっていく。

「そこの機体!所属と名前を告げろ!繰り返す所属と名前を告げろ!」

近距離アナウンスを行い相手の反応を待つ。

しかし相手からの反応がない。

仕方なく例の機体に近づきコクピット部を無理やりこじ開ける。

そこに居たのは兵士ではなかった。

多分この町の住人だったのだろう。

どうやら気を失っているらしい。

「教官!コクピットの内部は兵士ではありません!どうやら住人のようです!」

「そうか。機体から住人を取り出し貴様のコクピット内に載せろ。」

「了解!これより機体から取り出します!」

そういい目の前の機体に飛び移る。

コクピット内にいる彼女の体を持ち上げようとした途端少し目を覚ました。

「ん・・・、宗・・・司・・・?」

「どうして名前を・・・!?」

髪を少し逸らす。

「嘘・・・だろ・・・!?」

それは以前の幼なじみの水城奈々だった。

育成校まで一緒だったが途中で中退していったのだ。

それからは会っていなかったのに・・・。

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