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絶望の始まり、そして・・・   作者: 渡辺赤城
第一章、訓練兵として・・・そして、
15/18

石垣へ、再び【後編】

それから数十分か数時間がたっただろうか、まだ連絡は来ない。

知恵の方はさっきよりは顔色は良くなりこの調子なら式典への参加はできそうだ。知恵の方はさっきよりは顔色は良くなりこの調子なら式典への参加はできそうだ。

現在時刻は10時、本来の予定ならあと30分で自分達の任官式があるはず、しかし来るはずの連絡はなくあるのはスピーカーから鳴る砂嵐のみだった。

開始15分前、その連絡は突如来た。

「こちら管制塔、こちら管制塔。谷口訓練兵、流石訓練兵は直ちにその地点から離陸し当基地へ来られたし。繰り返す。谷口訓練兵、流石訓練兵は直ちにその地点から離陸し当基地へ来られたし。」

「了解した。直ちに基地へ向かいます。」

通信を切り知恵の方へ。

「知恵、通信聞いてたな?行くぞ。」

「うん…。行こう…。」

「大丈夫か?特別無理そうなら言えばお前だけならなんとかなるかもしれないが…。」

「大丈夫…。それより急がなきゃ。もう任官式直前だよ?」

「それもそうだな。行くか。」

そういい各々に機体に乗り込みその場を後にする。

知恵は無理をしてるようにも見えるが本人の意思を優先する事にした。

数分飛んだ後に基地が見える。

「こちら管制塔。誘導路に従い着陸せよ。繰り返す誘導路に従い着陸せよ。」

無愛想にそれだけ告げると通信を切られると共に誘導が始まった。

それに従い降下していく。

下では石垣基地新基地司令の上原司令の紹介演説と共に拍手がおこっていた。

指定の位置に着陸しコクピットを開く。

「改めてご紹介致しましょう!約一週間前に襲った当基地の災厄を退けた英雄の二名を!

谷口訓練兵と流石訓練兵です!

谷口訓練兵は正規兵が手に負えなかった襲撃部隊の部隊長を訓練兵でありながら一騎打ちのすえ勝利し退け、流石訓練兵は谷口訓練兵をうまくバックアップし勝利に導いたのです!

これを受け今回の任官では谷口訓練兵改め谷口中尉、流石訓練兵改めて流石少尉になります!

それでは壇上へ!」

その言葉を聞き2人して壇上へ上がる。

「谷口訓練兵、あなたはこれより少尉へと任官する。帝国軍人としての教示を示し、国防の糧となることを心よりお願いする。

流石訓練兵、以下同文。

続いて谷口少尉、今回の石垣基地襲撃事件の功績を称え一階級昇進。本日より中尉とする。」

そうして表彰を受け取り敬礼を行って壇上から降りた。

それから記者や各種関係者からのインタビューを受け、その後は一晩丸々宴会を行った。

もちろんメインは上原基地司令である。

しかし自分達もメインの一人として参加させられた。

結果、翌日帰投となった。

最後に上原司令から賛辞を頂き基地をあとにした。

不安の種であった知恵はなんとか保ち無事任官式を終えいっぱしの軍人となった。

それも一階級昇進を任官と同時に行うという異例の任官だ。

しかしそこにたどり着くまでの犠牲は大きかった...。


第一章、完!

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