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cientos de socio 〜白の王〜  作者: 音無悠也
第1章 新入生騒動編
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犠牲があると結果は大きいようで

俺は荷物をまとめるために部屋に戻りスーツケースに最低限のものを詰めていく。

俺は机の鍵がかかっている引き出しの中身を持っていくか迷う。

今回は無くても困る事は無いだろうが、俺の直感が持っていくべきだと言っている。

それを信じるかここに保管していくか。


「持っていく事をお勧めします」

「…唯人か、お前も何か思う事があるのか?」

「確証はありませんが何か起きそうな気がするので…」

「珍しく、曖昧だな」

「すみません、参考になればと」


だがしかし、他の人の意見があるのと無いのとでは違うからな。

俺は引き出しの鍵を解除する。

中から出したものを別の鞄を用意し持っていく。

家の前には車が用意してあり前で早川さんが待っていた。

母さんが用意してもらったのだろう。


「最初はどちらに向かいますか?」

「そうだな…最初は知識の方を得たいから博士のところかな?今なら博士のもとにいろんな人が集まっている頃だろうし」

「かしこまりました、お二方のところには事前に連絡を入れてありますので直接向かいましょう」


車に乗り込む。

途中、櫻鐘学園の正門前を通過した時、制服の生徒が何人かいたが海や霧の姿は見えなかった。

あいつら、俺がいない間もちゃんと訓練するかな?

メニューくらいなら作れるだろうから後で送っておこう。

車に揺られて三時間。

山奥にある怪しげな洋館に着く。

この怪しげでできるなら近づきたく無いような雰囲気を醸し出しているこの建物自体が博士の居住空間でその地下にある施設が本命である。

本来ならばインターホンなどを鳴らしたりするべきなのだろうか俺は無視して入る。


「博士ー!いますかー?生きてますー?」

「……うぅ」


可能な限り大きな声で呼びかけるとかすかに呻き声が聞こえてくる。

案の定、死にかけている声が響く。

この人は相変わらず生活する力が低すぎる。

俺がいたときは強制的に一般人の生活を送らせて直したはずなのに。

俺が博士の元を離れてまだ3ヶ月も経っていないような気がするんだが…。

この館自体が俺がいた時と比べてもう何十年も放置されているかのような荒れ具合なのだがどうやったらこうなるのか…。

時間がないと言うのに片付けから始めなければいけないのは少し…いや、かなりイラッとするぞ?

その時は博士に1時間説教して1時間で片付けるのが一番効率が良さそうだ。


「博士、ちょっとお聞きしたい事があってきたんですがー?どこにいますかー?」

「…ほん」

「あ、書斎ですね。今から向かうので座れるようにしとかないとぶっ飛ばしますよ」

「ガサガサ!!!」


すごい勢いで物を退かしている音が響き始める。

音の感じからして本以外のものが書斎にあるな…。

何でそんなに物が溢れるような事になるんだよ。

俺ちゃんと整理整頓して仕舞うようにしてたし、博士にもやり方は教えたはずなんだけど…。

この様子だと絶対師匠の方も生活力ないからひどいだろうな。

それなら尚更、ここでの詰め込みを早く終わらせておかないとキツイな。

いやてか、そもそもこんな生活力がない人間なのにお世話する人を雇わない方がおかしいだろ!

そこまで頭が回らない人じゃないだろ…。

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