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cientos de socio 〜白の王〜  作者: 音無悠也
第1章 新入生騒動編
23/44

実はたった一つの問題だったようで

このタイトルも次回使います。

なんか最近一回で終わらなくなってきたのは気のせいでしょうか。

卯月の当主が色々な騒動の裏で隠れて俺らを殺そうと動いているのは耳に入っていた。

俺が何かする前に大体、家の人たちが片付けちゃうから何も情報がなく動くにも動けなかった。

今回は俺が直に相手すると通達していたので俺の目の前に出てきたのだ。

出てきたのか引きずり出されたのかは曖昧だが。


「我々は確かに暦月衆の卯月家当主、龍斗さんに依頼を受けた。が、自分の命と引き換えに暗殺しこいとは契約内容に含まれていないため許されるならばこのまま撤退させて頂きたいのだが構わないかね?」


俺の後ろから白髪の老人が現れ言う。

さすが、暗殺家業をしているだけはある。

俺の後ろに回り込むことが出来る技術は持ち合わせている奴がいるとは。

だが、回り込んで刃を突きつける事ができても、それまでだ。


「撤退する事自体は構わない。」

「理解が良くて助かるよ、若者よ」

「が、しかし逃げられるとは思うなよ?人に刃を向けたんだ。それ相応の覚悟があってのことだろう。情報を全て吐き出し卯月のところまで案内してもらえれば多少の情けはかける」


一気に場が凍る。

物理的にも精神的にも。

唯人はもうすでにこの付近のエリアを封鎖していた。

俺との会話を悠長にしている時点でこいつらは逃げる機会を失っている。

撤退を始めた彼らは空間に壁ができていることに気付く。


「な、なんだ!?そこの人は何事もなく存在しているのになぜ、我々はこれ以上進めないのだ」

「当たり前だろう?貴様らが狙ったのこの国で最高戦力を保有する組織のトップだぞ?」


氷の花園が広がっていく。

唯人は影響から逃げるため空中にに待機している。

さらっと空中に避難しているが、それが出来るの異常だからね?

俺の事を異常みたいによく言うけど、なかなか唯人も人外になっていると思う。


「自分は自覚して一般人に紛れ込むよう訓練してますから。俊哉様はそれができてなさすぎて呆れているんです。」


えっ、なんか凄い言われよう。

とりあえずは、目の前のこいつら片付けよう。

何人か俺の氷の花園から逃げ延びた奴がいるからな、そいつらにはストレス発散の手伝いをしてもらおうかな。


見えない壁によって隔離された俺たちは足元から上がってくる冷気に気が付く。

足元に目をやると氷で作られた様々な花が咲いていた。

そこで初めて自分たちが踏み入れてはいけない領域に足を出してしまったのだと理解する。

同時に自分の命がないことも。

あたり一面に氷の花園ができていく。中心にいるあの少年の周りに関しては人の大きさの花が咲き誇っている。

きっとあれは、団員だろう。

なんとか抜け出した俺は、周りを見渡す。

一人一人、また一人と苦痛なく花へと姿を変えていく。

他にもチラホラ抜け出している奴がいたがこの光景を前にしてどうしたらいいのか立ち尽くしていた。

ふと、見えない壁に寄りかかろうとしたら、そのまま後ろに転がる。

壁がないことに驚きつつも、そのまま駆け出す。自分たちの本拠地は学園の敷地外の山の中にある。

町から出れれば問題ないと思い、外に出て安堵する。

空を見上げ…暗くなり始めた森へ足を踏み出す。

西日が眩しく煌めいた。

同時に暖かい風が吹く。

あぁ、穏やかな気持ちだ…。

家に帰ったら子供達に今日の話をカッコよく聞かせ……。


時は少し戻る


「唯人、もう解除していいぞ。全員、マーキングしてあるからもう逃げられないし。」

「かしこまりました。お手伝いはいりますか?」

「いらないよ。あのリーダーだけ少し泳がせるけどあとは…」


どこから取り出したのかいつの間にか枯月を横薙ぎに一振り。


「逃げ出したところでこれで終わりだし。」


立ち尽くしていた者たちの首が切り落とされる。

俊哉は刀についた何かを振り払う。

半円状に広がる何か。それは地面に後を残すと蒸発するかのように消えていく。


「じゃ、リーダー追っかけてくるから帰り遅くなるわ。夕飯には間に合うけど」

「かしこまりました。玲様に伝えておきます」


お互いに別の方向に歩き出す。

その後俺は、街の外に向かう後をゆっくりと歩きながら追いかけていく。

全力で走っているつもりだろうが、子供のかけっこと大差ない。

森に逃げ込んだところである程度目星がついた。


「嵐刀流天技・浄土(陽)」


選抜戦の時と同じ黄金色の光が斬撃から生まれる。

しかしあの時とは違い、包み込むような優しい光だった。

この技は、苦痛なく幸せな思いを抱きながら死なせる技

と言う、幼い頃に海との会話から生み出した技である。

この技をつく時は周りに誰もいないときにしか使っていない。

なぜなら、切った本人が耐えがたい悲しみに押し潰されそうになるからだ。

グッと涙を振り払い。

引き返す。

組織の上に立つとはこう言うことも背負わなければならないのだ。

ひとまず、今日は夕飯を食べて寝よう。

俊哉は駆け出した。

毎回、一話で完結するつもりで書いてるのにどんどん俊哉たちが暴れるから収まらなくなるんですよね。


そんな茶番に皆様も付き合って頂けるとありがたいです。

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