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cientos de socio 〜白の王〜  作者: 音無悠也
第1章 新入生騒動編
16/44

天罰、いや神の雷が落ちたようで前編

だいぶ長くなりましたが実はこれまだ全編です笑


どう書いてもサブタイトルの部分が一瞬しか書けてないし何より、メインのシーンがかけてない!

眼下の野外訓練上で戦っている暦月衆は目の前に広がる、圧倒的な守備の壁と一振り毎に飛ばされていく仲間、逃げ切ったそばから倒れていく仲間たちに言葉をなくしていた。

開始の合図がなってからすぐに暦月衆の中でも武闘派の連中を引き連れて突撃した水無月家の次期当主である少女は踏んではいけないモノの尾を踏んでしまった事をすぐに理解した。


「な…なんなんのよあの攻撃は!?」

「わかりません!ただ、秋月家の当主が持つ大太刀が振るわれるたびにあのような斬撃が…」

「あれが斬撃だと言うの!?」

「現状視認できる限りではただ刀を振っているようにしか見えず…」


命からがら逃げ延びた部下の報告を見ながら、戦場に起きてる竜巻や地割れを茫然と見ていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


春月が構えている拠点のほぼ目の前にラインというか二人で構えていた。


「おぉ、お相手さんは殺気立ってんなぁ…」

「なにを他人事のように言ってんのよ、あんたが上手く吹き飛ばしてくれないと私の活躍が無くなっちゃうじゃない」

「分かってる分かってる、久々にあれやるから吹き飛ぶことに関しては問題ないだろ」

「久々にアップしてるかと思ったらあれやるの!?あれ、移動が疲れるから嫌なんだけど…」


そんな作戦会議とは思えない様な会話をしているが、これがこの二人の間では充分なやり取りとなっている。

周りからすれば(それだけかよ!)と突っ込まれること間違いない上にそれで終わってしまうので連携が取れなくなってしまう

様々な任務を二人でこなしてきた成果なのか弊害なのか…。


「よっしゃぁ!久々に暴れ回るとするかぁ!」


霧は留空を自分の後ろの少し離れたところに突き刺し何もない空間に手を伸ばす。


「あっ!ちょっと待ってよ私ここから移動するんだけど!?」

「お前なら間に合うだろうが」


霧の前の空間に見えない壁があるかの様に存在感を増す。

ピシッ

側から見れば空間にヒビが入った様に見える。

そこに霧は片手を勢いよく突き出す。

ゆっくりと手を引くと柄や鍔、刀身まで純白の刀が現れる。

大きさは留空と比べると小さいが刀自体が放つ存在感が実際よりも大きく見せている。


「秋月家の当主でも認められた奴しか握れねぇこの刀を使うのを許してくれるとは俊哉も分かってるじゃねぇか…」


元々、鋭い顔つきの霧の顔が獲物を狩る時の様にさらに鋭さを増す。


「我を引っ張り出したと思ったら童同士の諍いかいな?いい度胸よのう、霧よ」

「うるせぇぞ、白。久々にてめぇと暴れられるんだからいいだろうがよ」


この全てが純白の日本刀は四季派閥の当主が更なる試練を乗り越えた先に得られる個人専用の不明(アンノウン)級パートナーである。

今の代でそれを会得しているの朧と霧の二人のみ。

それでも肩を並べている海やむしろもっと高みにいる俊哉に関しては異次元という言葉じゃ生温い。

そんな化け物と相対していることがどれだけ恐ろしいことか理解するのに時間はかからなかった。それでも立ち向かっていった勇気は称賛に値するだろう。


「さて、久々に奥義をかましますかねぇ!」

「我を引っ張ってきたんだから中途半端は許さぬぞ」


「「秋月流奥義序章・天地開白(てんちかいびゃく)」」


上下左右から放たれる斬撃は一振りごとに白い竜巻を起こし、眩いばかりの白い斬撃は大地を割り、白炎の蛇が襲いかかり、透き通る様な白い氷の豹が駆け回る。

様々な様相を生み出しているが共通しているのは全てが白く塗りつぶされていく。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


白い世界の中を動き回る赤い瞬き。

海の持つ、もう一つの赤い二刀小太刀グラジオスが敵を音も無く斬り伏せていく瞬間の輝きだった。

猩々椿に比べると一回りほど大きいが海は難なく使いこなしている。

ランクで言うとグラジオスの方が二段階ほど上だ。


「あいつマジで、あの技使いやがったの!?」


ちょっと流石に、グラジオスだけで捌き切れないかなぁ…。

俊哉、もう一つ相方使っても許してくれるかなぁ…。

大体、ここまで苦労してるの霧のせいだから、いっか!

そう考えて吹っ切れた私は立ち止まり、集中する。

あたり一帯に紅蓮の炎が燃え盛る。

炎の勢いが落ち着くと、そこにはパッと見は赤いブーツを履いた海が立っていた。


「ふーっ、久々にこれを使うとやっぱり暑いわねぇ…」

「文句言いなさんな、嬢さんや」

「おばぁちゃんが久々すぎて張り切ったせいでもあるのよ!?」

「誰がおばぁちゃんだってぇ!?あたしはまだまだ現役だよ!」

「はいはい…」


海達夏月家が四季派閥の中でも埋もれない理由がこれだ。

彼女ら夏月家の人間には身に纏うタイプの相方と相性が良い人間が生まれやすく、の有する枠も多い。一つの武装や相方でも相当な戦力になりうるのに、それが一人当たり三つ。才能に恵まれた者は四つや五つも保有している者もいる。

今、海が身に付けているブーツ型の相方も海の中では戦闘中の高速移動に特化したものであり、第六の相方でもある。

彼女は現在人類初の二桁所有者としてその世界では有名だ。

公式には十枠としているが本当の所は俊哉しか知らない。


「オーダー、私に勝利の道を」

「腕がなるねぇ!オーダー受理するよ!」


その言葉を皮切りに以降、しっかりとその姿を見た者はいないと後に語られる。

海の移動した後に残るは敵の倒れゆく姿と赤い輝きのみである。

迅速にかつ正確に霧が吹き飛ばした敵を屠っていく。


対局が決まったと見えた時、空から俊哉が降りてくる。雷と共に。

その雷は敵を抹殺するためではないとはいえ天変地異が起きたかのような、質量や音をもって敵味方関係なく一時的に行動不能にする。

そこだけを見た者なら、間違いなく神話に登場するゼウスが舞い降りたのかと見間違うことだろう。

狙ったわけではない。それほどまでに上空で高みの見物をしていたのもあるが。

ことを急ぐ必要性がある事もある。

何より開始からわずか5分の出来事であるからだ。

誰が予想できただろう。

古くから名を馳せてきていた暦月衆が手も足も出ず蹂躙されていくなど。

その上、大将として拠点にいるはずの俊哉が神の雷とも呼べるものとともに現れ、この言葉を発するとは。


「総員、撤退!!決闘を続けたい者は後で受けてたとう!」

「「「「「「は?」」」」」」


声だけではあるが絶対的な存在感を与え敵の動きを止める。


その目は暦月衆ではなく、自陣の拠点の遥か向こうを捉えている。


「朧、霧、海!全武装使用を許可する!続け!」


その俊哉が向かう先にいたのは…

多分、次は後編になると思われます。


後日談とかはさらに次のところで書くかもしれませんが。


何より次で収まるかも分からないですが。


暖かい応援よろしくです。

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