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cientos de socio 〜白の王〜  作者: 音無悠也
第1章 新入生騒動編
12/44

台風と言う言葉が生温いように

誰か、ギリギリ日付超えちゃったけど6時間弱でこの二話を更新できたことはがんばったと思う。


頑張りましたよね…?

俊哉が本気になろうと一歩踏み出したところで、岬のパーティーが一斉に動き出す。

狙いはただ一つ。俊哉1人。


「あんな所に彼を1人にしていいのかい!?」

「むしろあれ以上の広いところで戦ってほしいくらいだ」

「そうね、あの広さだと微妙に私達にまで被害が来そうね…」


君塚は、いまだに信じられないように戦闘している方向を見つめている。

その方向からは、剣と剣がぶつかり合う音が聞こえてくる。


「…彼は剣を持っていたかい?それに剣を使えるのかい」

「アイツが使えない武器を俺はしらねぇな」


・・・


一度に3人で飛びかかったはずなのに、俊哉は変わらず立っている。

むしろ、真っ直ぐに私を見つめて歩みを進めてくる。

なんで、母様の術式にオリジナルで手を加えてるのに私の位置を寸分違わず認識しているのよ…。

これまで破られた事がない。師である母にも相対する的にも。

その絶対的な自信は慢心でも傲慢でもない。ただ、彼女には自分よりも強者であってもこの術を持ってすれば、勝てていた。

それは紛れもない事実。

しかし、今回ばかりは相手が悪すぎた。

FCの中でも未だ不明とされている加護持ちの2人のうち1人とこんなところで出逢ってしまった。


・・・


いきなり、3人でくるなんて楽しませてくれるじゃないか!

本来ならば1人に対して複数でかかるのは、むしろ動きの邪魔になりやすいので頭の良い作戦とは言い難い。

だがこの3人は、それぞれの攻撃の軌道が上手く干渉しないようになっていて、パーティーとしての練度の高さがわかる。

だがしかし、それは言い換えれば攻撃の軌道が分かりやすくなると言う事だ。

右から来たナイフ使いを異次元収納から抜き放った刀を勢いのまま横なぎ一閃。

防いだようだが、そのまま壁にぶつかり気を失う。

そのまま体を捻り、左から来ていた片手剣使いを回し蹴りで中央の両手剣使いにぶつける。体勢が崩れたところに刀の柄で突く。

外から見れば、俺がただその場でクルクル回っているだけにしか見えないだろう。

目が良い人ならば、刀が閃いた軌道が残像となって見えていただろう。

それほどまでに、洗練された早技。

そうなる事が決まっていたかのような、淀みのない華麗な体捌き。


「本来ならば、一刀で斬り伏せたかったところだな…」

「そもそも、新入生でありながらここまで無傷なのがありえない…」


その一言で力尽きたのか気を失う、先輩方。

無傷なのは戦ってないからだけど…。

まぁ、勝つことに変わりはないから一緒か。


「さてと、残るは俺と先輩ですね!」

「なんでそんな楽しそうに言えるのよ…」


どこからか、声が聞こえてくる。

もうこの術自体は攻略済みなので、先輩の方に向かって歩きながら答える。


「争いの果てに強者が一対一で戦うなんて最高のシチュエーションじゃないですか!」

「強者”同士”ではなくて強者なのね」

「これは、戦わなくてもわかるほどの力の差はありますからね。でも、それじゃ面白くない!」

「そこまで、はっきり言われるとムカつくわね…」


先輩が怒っているのが伝わる。

そんな事はどうでも良い。今はこの戦いで成長できるかが問題だ。


「俺は、これから目隠しと耳栓をして戦います!」

「…はぁっ!?そんなことしたら、一方的に攻撃できるわよ!」

「あぁ、俊くんのよくない癖が出たわね…」

「あのバカやろう…本気でこの辺りを荒野にするつもりなのかよ…」

「彼女は去年の全国大会ベスト4だぞ!?」

「いくら戦闘枠の特待生とはいえ無茶だろ!」

「…彼はバカなのか?戦っている姿を見たことはないが、あれは先輩を侮辱しているとしか思えない行動だぞ…?」


霧や海達もギャラリーからもきっと中継されているテレビの先でもブーイングが起きていることだろう。

しかし、霧と海、家族は心配している。

この会場が無事で怪我人が出ないかどうかを。


「じゃあ、先輩!準備できたら教えてくださいね!あ、攻撃でもいいですよ?多分、それで俺をダウンできなかった時点で先輩の負けです」


岬はその両手に籠手を纏いその小柄な体からは想像もできない速さで俊哉に襲いかかる。

完全に後ろを取ったと確信した瞬間得体のしれない恐怖に体を強張らせる。

それが正解であることを知るのは回避行動を行なっている時である。


後ろから巨大な力が向かってくるのを感じた俺は愛刀である日本刀で斬り伏せる。

久々にこいつを使うな。

”枯月”

見たのもに刃の冷たさを感じさせるほどの冴えと寂しさにもにた感情を持たせるその刀は、刀の軌道に透き通るような白に近い青色を残す。

音すら起きない速さで振り抜かれた刀は振られた先にあるもの達を枯れた草花のようにボロボロと崩し、荒野となる。

その一刀で会場となった半分が崩れ去る。

その一刀で学生は思い知った。

これは次元が違うと。

次の一刀で絶望に変わる


「あ、先輩よけましたね!さすがです!」

「避けきれてないわよ…」


事実、左半身がボロボロで所々血を流している。


「じゃあ、次で終わらせるつもりでいきますね!全力ですよ!」

「まだ全力じゃないのね…」


俺は一つ制限を外して上段に構える。

刀身が仄かに黄金色の光を放つ。


「まだ、上があるの…」

「まだ、第一段階ですよ?」

「嘘だろ…」

「それじゃ!行きますよ!!!」


黄金色の斬撃が走る…。

頭の中で戦闘が終わりません笑


どうしましょ…

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