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巻き込まれて異世界追放  作者: 小泉@趣味の使徒
1章1節 巻き込まれて異世界追放
1/14

1話 THE 異世界追放

 みなさんこんにちわ。はじめましての方ははじめまして。小泉春香と言います。テンプレートなチートものが書いてみたかったので書いてみました。最初の1章1節は一気に投稿して、それからは週2更新で行けたらいいなと思っています。

 それでは本編をどうぞ!

 俺の名前はアポカリプス・リューダ―。変な名前だって?当然ゲーム内の名前だ。

 これでも俺はそのオンラインゲームのトップギルドの一つ、「破壊者たちの宴パーティー・オブ・カストロフィ」のサブギルドマスターを努めていたんだ。すごいだろう。

 まあそんな俺だが、現実では冴えない大学生。トラックに轢かれたら死ぬ程度の存在だ。

 つまり……残りの寿命コンマ何秒。


「キキィィィィィィィイイイイイイイイ!!!!!!」


 そう。ご察しの通り、わたくしアポカリプス・リューダ―、短い人生をここで終えました。









 終える、はずだった。なのに、なぜ俺は生きている。


「あ、しまった」


 背後から少女の声がした。ひと段階白くなった世界のなかで俺は振り返る。

 天使だった。いや比喩ではなく。ちなみに比喩というのは物事の説明や描写に、ある共通点に着目した他の物事を借りて表現すること。たとえること。その表現のことだ。え、知ってるって?まじか。


「あ、あの、リューダ―さんですよね」

「はあ、確かに俺はネトゲの中でアポカリプス・リューダ―を名乗ってますけど、何か?」


 天使が言う。俺が答える。自信なさげな顔も天使である。いや、比喩じゃないんだよ!羽生えてんだよ。異形だよ!


「リューダ―さんにはひと目でいいから会ってみたくて、つい時間止めてしまいました。テヘ♡」


 時間ってそんなかんたんに止まるのか……。俺は天使の感覚に悟りに近いものを覚える。


「で、俺に会いたいってどういうことですか?天使なら天国から見るとかすればいいじゃないですか」

「ああ、それについてはいまから説明します。どうぞおかけください」


 どこからともなくあらわれた椅子に俺と天使は腰掛ける。急ブレーキを踏んだトラックの前でやることじゃないよな……。いかんいかん。相手は天使だ常識は通じないだろ。


「実は私、「破壊者たちの宴パーティー・オブ・カストロフィ」のメンバー、コラップス・タイラントなんです」

「はあ、ってタイラントさん!?タイラントさんって天使だったんですか!?」

「そのとーりです!」


 天使改めタイラントさんは胸を張って誇らしげにドヤ顔をした。うーむ、アバターのタイラントさんより小さい……。


「失礼なこと考えると私に伝わりますよ?これでも天使なんで」

「あ、すいません」


 怖い


「それじゃあ説明しますね。私は天界でもあんまり仕事が少ない方なんですよね」

「ホウホウ」

「それで暇つぶしにネトゲやってみたらハマっちゃって」

「なるほどなるほど」

「レベルも90になって、「破壊者たちの宴パーティー・オブ・カストロフィ」に入って」

「へえ」

「皆さんとも仲良くなりました」

「おお」

「それで現実でも会いたかったんですけど、見ての通り天使なもんで」

「確かに毛蟹」

「上司にも止められて、でも振り切って」

「はあはあ」

「皆さんに会うことができました!ギルドの全員に会いました!」

「パチパチ」

「でも責任は取らないといけません」

「……え?」


 急に不穏な話になったな。あれでしょ、天使の責任って、羽もがれて追放ってやつでしょ?

 ええ怖い。


「当然それは私の存在を知った皆さんにも適応されます」

「え、ちょ、まって」

「なので……」


 タイラントさんは一拍置いた。


「THE 異世界追放!」


 ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!


 人生でもトップレベルの驚きのなかで、時は動き出した。


 そして、轢かれ……る前に光に包まれた。

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