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第四話〜蛇とダークエルフと覚悟〜

恒例の亀以下更新えすいません(;´Д`)

これからも頑張っていきます!


 蛇の腹の中に入った俺はとりあえず壁を頼りながら真っ直ぐ(のはず)の道を歩いていた。

「やっぱりちょっと暗いな・・・。魔法とか覚えればよかったな。」

『なんて事してるんですか!?蛇に食べられるなんて!!』

 耳にキーンとくるな・・・。

「いや、まぁ、そうですけど。これ以外思い付かなくて。」

『・・・うぅ~。夫になんて報告すればいいんですかぁ~もぅ~。』

 あ、これ今頭抱えてるな、すんません。いやほんとマジで。

『絶対誰も居ないですよぉ~。』

「いや、恐らくですが腹ん中に居ると思いますよ。」

『なんでわかるんです?』

「さっきの場所他の所と同じ位の明るさだったでしょ?だけど俺が見たときは強い灯りが見えたんです。しかしおっさんはどうみても魔法使いではなく前衛でしょう。そして腹の中に仲間が入ってると言ってたので、考えが正しければいるはずなんですよ魔法使いがね 。」

『そこまで考えていたんですか?』

「・・・はい。」

『絶対嘘ですよねぇ。』

「・・・ははっ。」

 まぁ、今思いついたとは言えんよなぁ。

『今、思いついたんですね・・・全くもう。』

 そういや考えてることバレてるんだった!

『今回だけですからね?えい!』

 なんとも可愛らしい声で何かをしたようだ。するとメールのアイコンが光始めた。アイコンを押すと、丸い玉状になり籠手に入っていった。

「なんですか?これ。」

『ライトの呪文です。蛇の中から出たら消しますからね!ぷんぷん。』

 自分でぷんぷん何て言う人(神?)初めて見たよ。かわいい声だからよし!

『カワッ!!んん!発動するには籠手を前に構え、ライトと言えば大丈夫です。ホントに今回だけですからね?」

 すいません。次回からは気を付けていきます。とりあえずえーと、籠手を前に出して。

「ライト!」

すると目(?)の部分が、光って辺りを照らし出す。あ、これ懐中電灯だ!

「よし!進むかな。」

辺りを照らしながら進むと何かにつまずいてしまった。さっきと言い足腰弱すぎじゃないか?足元を照らすと、盾が落ちていた。

「盾・・・?なんでこんなところに。」

周りを見ると骨が落ちていた。恐らく飲み込まれた人の物だろう。ありがたく使わせて貰おう。盾に鑑定をする。

<鑑定>

名前:アイアンシールド レア度:ノーマル

使い込まれた盾。どこのお店でも買える。

 まぁ、ですよね。とりあえず喰え籠手ポチ!黒い物体が、例の如く盾を飲み込んだ。

盾状態シールドモードが解放されました。』

「ふむ、何かに使えるだろ。」

 再び奥へ向かい歩き出す。ライトがあるとはいえ、やはり少し薄暗い。足元を照らしつつ進む。しばらくすると刺激臭しげきしゅうがした。

「もしかして、ここが胃か?」

『そうみたいですね。食べ物らしきものが浮いてますし。』

 ふむ。まだ胃酸いさんまりきってないみたいだな。

すると自分がいる場所から少し離れた場所に倒れている人を発見した。

「もしかしておっさんの仲間か?」

 急いで駆け寄る。抱き上げると長い耳と褐色の肌。おっさんと同族の仲間だな。気を失っているため体に力が入っていない。

「うーんどうしよう。」

『え?普通に背負って戻りません?』

「いや、ほら、ね。」

と『彼女』を指差す。布越しに立派に育ったお山が2つある。

『・・・あなたって人は。なに考えてるんですか!?緊急時なんですよ?』

「まぁ、はい。確かに。」

 確か、前にテレビででてたアレやってみるか。

『あの~なんで、添い寝なんかしてるんですか?』

「まあまあ、見ててください。」

 左向きに寝かした相手の左横に添い寝して右足で相手の右足を下から上に絡めとり、相手の右腕をひっぱって背負い投げみたいにして相手の下に潜り込む。相手を乗せたまま体を相手の体の下半身方向に徐々にずらし右肩を相手の股に差し込みファイヤマンズキャリーの形に重心を整えて立ち上がる。

「よし!できた!」

『・・・す、すごいですね。私、感心しました。』

「まぁ、テレビで見たものを覚えていただけですから。」

そのまま先ほど来た道を戻る。道半ばにて、彼女がもぞもぞと動き出した。

「こ、ここは?」

「やぁ、おはよう。」

「き、貴様!下ろせ!私をどうする気だ!!」

「ちょ、危ない!暴れんなって!」

 だがしかし、バランス崩して転倒してしまう。その勢いでまた鼻をうつ。今回は柔らかいものの上なので鼻血は出なかった。鼻をさすりながらも彼女の方を向くと杖らしきものを構えている。

「おいおいおい、おめぇさんを助けに来たんだ、杖を下ろしてくれ・・・な?」

「貴様ら人間の言葉など、信じられるか!!」

「うーん、どうしたものか。」

 腕を組んで考えこんでしまう。恐らく彼女が魔法を使っているのだろう。つまり射程範囲がどれほどかがわからない。いろんな転生・転移系のマンガを読んだんだ。多少の知恵はある。

『え?転生?転移?なんですかそれ。』

 旦那さんにきいてください。女神様。

なら、一番効果がありそうな不意打ちでいく!一度腕のライトを消す。

「・・・目眩ましか?だが私をなめるな!

『求めし我が命じる!灯りを照せ!『灯火ライト』!!』

 うわぁ、痛い。呪文詠唱痛い。やっぱり時代は無詠唱だよな。

これなら驚くだろ!行け!籠手ポチ

黒い物体が彼女に向かって口を広げるその瞬間明かりがついた。

彼女の目の前には黒い物体の口が迫っている。彼女はそれをひらりと右に避けてしまう。

「こんな攻撃私が幼少期の時からやっている!なめるな!!」

「すげぇな、お前の幼少期は。だがなこっちも少し武術かじってんだよ!」

 まぁ、テレビや漫画で見ただけの受け売りなんですけどね!

一度籠手ポチを収納し、彼女に一気に近づく。そのまま彼女の目の前でおもいっきり手をたたく。相手を怯ませる技『ねこだまし』だ。

「なっ!」

彼女は突然の事により目を瞑る。ここで動画サイトで見た警察の逮捕術!まずは相手の後ろに回り込み、右手で相手の右腕を掴む。そのまま左手を肩甲骨辺りに置く、そしてそのまま自分の右手を上げ、左手で相手の体を下げそのまま地面に押し付け、さらに右腕の関節を曲げ固定する。

「な!放せ!」

「人の話を聞いてくれるならな!」

「貴様らなんぞの話しなど聞かん!『求めし我が命じ』」

「そうはさせん!」

 籠手がついていない左腕で彼女の口を塞ぐ。

「ん!んんんんん!」

「だから話を聞いてくれ!」

「ふぁれか、ふぃふぁまのふぁなふぃなろ(誰が貴様の話など)!!」

「相方のおっさんが死にそうなんだぞ!!」

 そうすると彼女はピタッと動きが止まった。もう大丈夫だろうと思い腕を口から外す。

「まさか、私と同じダークエルフの男か。」

「ああ。」

「父さん・・・父さんが死にそうだと?戯れ言をほざくな!!父さんはお前ら人間よりずっと・・・ずっとずっと強いんだ!負けるはずはない!!」

「人間には負けないだろうがキメラスネークにはどうだろうな。」

「・・・何?」

「ここはキメラスネークの体内だ。あんたの相方のおっさんから頼まれたんだよ。助けてくれってな。同族だからと思ったがそれ以上とはな。」

 彼女の顔は見えない。だが恐らく、辛い顔をしているのだろう。そして彼女は口を開いた。

「・・・とりあえず退いてくれ。貴様にもう魔法は向けない。」

「わかった。さっさとここを出るぞ。」

「・・・ああ。」

「『ライト』」

 声から判る。ものすごく不安でいっぱいなのだろう、うつむいている。俺は来た道を『ライト』で照らしながら戻る。すると歯らしき物が見えた恐らく出口だろう。

「よしここで良いだろう。」

 そう言いながら『ライト』を消す。

「なぁ、あんた『灯火ライト』使えたよな?悪いけど頼めるか?」

 彼女はこちらの声が聞こえると顔を上げた。

「・・・わかった。求めし我が命じる。灯りを照らせ。『灯火ライト』。」

 ここで取り出したるは先ほど合成したてホヤホヤのクレイジードリルランス(略してクリス)。うーんいつみても恐ろしい。

 すると彼女はまたこちらに杖を構えた。

「な、なんだその武器は!貴様やはり私達を!」

「落ち着け。そんな事はしねーよ。」

 至って冷静にそう返した。俺は拳を振りかぶり舌におもいっきりクリスを突き刺した。すると次の瞬間ものすごい勢いで揺れた。俺はクリスを突き立てたので大丈夫だが、彼女はいきなりの事で、バランスを崩してしまった。咄嗟とっさに手を伸ばし、彼女の腕を握り引き寄せる。

「すまん。大丈夫か?」

「あ、ああ。すまない。」

 揺れは収まりそうになく、彼女を抱きしめる形で揺れに耐えた。すると次の瞬間体にものすごく体が重くなった。

「なっ!なんだこりゃ!」

それはすぐに収まったが次の瞬間に体が浮いた。

「ま、まさかこいつ頭を叩きつけようとしてるのか!」

 このまま叩きつけられたら俺達の体がもたない。そのため俺は一度クリスを引き抜いた。

「な、何をしている!」

「まぁ、見てなって!!」

体が上に浮く力を使い、体を半回転させる。そしてその力を利用し、上顎にクリスを突き刺す。血が俺にかかったが気にせず彼女を落とさないように強く抱き締めた。

「おい貴様!なんでそんなに抱きつく!」

「落ちないようにだよ!後、舌噛むから喋らない方が良いぞ!」

 かなりの衝撃後、少しすると、口が空いた。すぐにクリスを解除し、普通の籠手に戻す。そして彼女をお姫様抱っこの様に抱えたまま外に出る。何時間かぶりの外だ!!そしてそのままダッシュで物陰ものかげに身を隠す。キメラスネークはそのまま暴れ出し、何処かへ行ってしまった。

「ふぃ~。なんとか出られた。」

「そうだな、ではろしてくれないか。」

 お姫様抱っこのままだったのですぐに足から彼女を降ろす。あ、恥ずかしいとかの感情は無いのですね。残念。

「それで、父さんはどこにいる!」

「それは・・・。」

辺りを見渡す。すると先ほどの場所ではないようだ。

「ここどこだ?」

「貴様・・・やはり!!」

「待て待て待て!今、思い出すから!」

 くるっと彼女に背を向け『マップ』を開く。すると先ほどと同じ階層にいることが判る。しかも場所まで親切にマッピングしている。まぁ、そうしないと意味が無いのだが。そうして彼女の方を向く。

「こっちの方だ。あ、それと名前聞いてなかったな。俺は八雲正義だ。あんたは?」

「・・・私は、アリアだ。」

「短い間だけどよろしくなアリア。」

「ああ。」

 早く連れて行けよ、みたいな態度がおもいっきりでてますがな。ハイハイ行きますよ。

2つの青い丸が先ほどからあまり移動してないので恐らくこの2つがアレックスさんとおっさんの反応だろう。そして大きな赤い丸がキメラスネークだろうな。しかもアレックスさん所へ徐々に近づいている。急がないと!

「アリア、走れるか!?」

「問題ない。」

 その言葉を聞き、俺は出来るだけ真っ直ぐに、そして早く着くルートを走る。5分ほど走るとアレックスさんが見えた。

「アレックスさーん!」

「ヤクモ!?生きていたのか!?」

「父さん!!」

「・・・ははっ。やりおったな青年。」

「あんたにもらったランスのおかげで脱出できたんだ。」

「そうか、もうこれで思い残すことはないな。アリア。これをお前に渡す。」

 そう言いおっさんは首に掛かっていたロケットをアリアに渡す。

「これって・・・。」

「母さんの形見だ。見た通り私は長くない。だからお前が持っていてくれ。」

「そんな・・・父さん。もうこれ以上家族を失いたくない!!」

 すると大きな地響きと共にキメラスネークが現れた。こちらを見たとたん威嚇かもしくは怒りか知らないが大きな口を開き。

「シャーーーー!!!!」

と唸ってきた。

「チッ!アレックスさん、アリア!おっさんを連れて逃げてくれ!時間は稼ぐ!!」

「ヤクモ。君が逃げなさい。」

 アレックスさんは俺の前に立ち二本の斧を構える。

「アレックス・・・さん?」

「今の私はものすごく機嫌が悪くてねぇ!!」

「あ、はい。」

 顔が完全に修羅の顔してます。これはヤバい。

「アリア!逃げるぞ!!」

 俺はおっさんを抱え走った。その後をアリアが着いてくる。おっさん・・・重い!!体の力抜いてるからめっちゃ重い!!。

「ヤ・・・ヤクモ?」

「だ、だいろーぶ(だ、だいじょうぶ)。」

「そうは、見えないが・・・。」

「ちょ、ちょっと休ませて。」

 辺りの安全を確認し、岩場の影に隠れる。

「すま・・・ないなボウ・・・ズ。」

「いやいや、多分大丈夫。」

 もう、おっさんの息が絶え絶えである。死に近くなっている。これ以上の移動はおっさんの身体がもたない。

「どうする、どうすればいい?」

 頭を抱え考え込んでしまう。ふと顔を上げるとウィンドウの吹き出しが光っていた。押すとしばらくぶりの声が聞こえる。

『あっ!やっと繋がりました!もう、なにやってたんですか?』

「・・・!」

そうだ!こっちには『神』がついていた!頼めばなんとか。

『なりませんよ?』

「な、なんでですか?」

『神は万能ではありません。ましてや命の再生など私達、神にはできません。』

「そ、そんな・・・。」

『それと、約束通り『ライト』は返してもらいますよ。』

 そう言うとウィンドウが表示され『ライト』が消されていく。

もう、なす術がない。今の俺じゃアレックスさんの足手まといだ。まだ、ほんの、少しだが外に出れば回復持ちのヒーラーがいるかもしれない。そんな淡い期待を持ち、おっさんを抱えたまた歩き出した。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ。」

「おい、ヤクモ。どこに行く。」

「外だ、外に行くぞ!もしかしたらこのダンジョンを聞き付けた冒険者がいるかも知れない。そうしたら回復役ヒーラーがいるかもしれねぇ!」

「・・・わかった。私も手伝おう!」

 すると後ろからアリアが押し始めた。ありがたい。

ちょっとすると光が見えてきた、出口だ!階段を上がるとそこにいたのは。

「ふん、やっと上がって来たか小僧。」

 今、会いたくないやつ一位ギトギト・アブーラだった。

「き、貴様は!」

「ふん、ワシの商品を勝手に使いおって。貴様には賠償金をふんだくってやるからな!覚悟しておけよ!!」

 見回せど外には冒険者などいない。だったらアンジェラさんの回復魔法で止血はできるかも知れない。

「おい!聞いているのか!」

「どけ。」

「なんだと!?貴様!自分の立場というものが!」

「どけ、と言っている。それ以上言うならここでぶっ殺してやろうか!?」

 心の中の殺意を全て込めて言った。後悔はない。するとギトギト・アブーラはしりもちをついた。

助ける義理は無いので急いでアンジェラさんの所へ向かう。

ダンジョンの近くの為、すぐ近くに村がある。村に着いた時に一直線にスリープジュエルに向かう。そしてドアを勢いよくあける。

「な、なんだい!?どうしたんだい?」

 アンジェラさんが受付をしており、かなり驚いたような様子である。

「アンジェラさん。魔法を・・・。回復魔法をこの人に!」

 俺はアンジェラさんの前におっさんを横たわせる。

「この人は!・・・ヤクモ、残念だけど無理だよ。」

 顔を触った途端とたんに顔色が曇り始める。

「この人がダークエルフだからですか!?責任は俺が取ります。だから!」

 アンジェラさんは首を横に振る。

「もう、その人は死んでいるんだよ、ヤクモ。いくら私でも・・・いやこの世に死んだ奴を生き返せる魔法はないよ。」

「そ、そんな。そんな!!」

 俺は膝から崩れ落ちる。すると遅れてアリアが合流する。

「ハァ、ハァ。おい。私を置いていくな!探すの大変だったんだぞ。」

 息を切らせた彼女が入ってくる。アンジェラさんを見て嬉しそうな声をあげた。

「貴方が、私の父を治して下さるのか!?ありがたい。このお礼は・・・。」

「ごめん、アリア。」

「なんだ?なぜ貴様が謝る?」

「おっさんはもう、死んだ。」

 その言葉を聞いた途端に彼女は俺の襟首を持ち上げた。

「やはり、貴様ら人間は信用ならないな。一瞬でも、信じようとしていた私が馬鹿だった!」

「・・・。」

「求めし我が命じる!こいつを焼き尽くせ!」

 彼女が俺に杖を向け、魔法を唱える。確かに俺は助けると言った。だが、俺はその言葉とは裏腹に助ける事ができずおっさんを死なせてしまったのだ。当然のむくいなのかもしれない。俺はそっと目を閉じる。

すると強烈な破裂音はれつおんが聞こえた。目を開けると。アリアがアンジェラさんに頬を叩かれていた。

「ふざけんじゃないよ!あんた!助かるかもしれないと思ってこの子はここまであんたの父親を運んだんだよ!感謝されど恨まれる事はないはずだよ!」

「アンジェラさん・・・。」

「あんたもだ!なーに黙ってるんだい!!男なら行動で示せってんだ!」

「・・・ありがとうございます。目が覚めました。そして俺にも一発、気合い込めてお願いします。」

「ふっ、いいだろう。さぁ、歯ぁ食い縛りな!」

 先ほどより大きな音のビンタが俺の頬に叩き込まれる。

「・・・っ!よし!絶対あいつを倒してきます。力を貸してくれるか?アリア。」

「あぁ。先ほどは感情的になってしまって、すまない。」

 アリアが頭を下げる。俺は肩に手を置き首を横に振る。

「気にするな。あと、おっさんの力をもらいたい。良いか?」

「父を・・・どうするつもりだ?」

「非常に言いにくい。それでも聞くか?」

「・・・覚悟はできてる。」

「この籠手さっきキメラスネークの中で見ただろ?」

「あぁ、黒い物体がでてきてたな。」

「あいつは・・・。」

 少し言い方を考えたが真っ直ぐに伝えた方がいいだろう。

「喰った相手の能力を俺の能力にすることができる能力だ。」

「・・・なに?」

「つまり、おっさんをこの籠手ポチに取り込む。」

「な!だが、しかし。」

「混乱するのはわかる。だが、この方法が俺たちでもあのキメラスネークに勝てる唯一ゆいいつの方法だ。・・・どうする?」

 アリアは顔を伏せ苦し気な表示を見せる。それもそうだ。自分の肉親が目の前で食べられる。たまったもんじゃない。だが、理解して欲しい。自己満足じゃない。これが俺が思い付く最良の方法なのだ。

すると彼女は顔をあげ、悲しそうな顔をし。

「父をよろしく頼む。」

そう、言った。

俺はうなず籠手ポチを構えた。そしておっさんを捕食する。

『ダークエルフを補食しました。』

『称号:外道』

『ランス:達人に達しました。』

 さぁ、行こう。反撃の狼煙のろしだ!!

ご覧になって頂きありがとうございます!

まだまだ拙い部分はありますが、温かい目で見てください(笑)

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