夢の追い手/娘達/赤青
俺には好きな人がいた。
名は……
(赤の国)
「リヴ!!!リヴ・ド・二シルド!!!今日は想い人のアマゾネス主任日だ!!!……まだ、寝てるのか?」
俺は友の声により目が覚めた。
学門に行かぬ時はかかってこない友の声が……
「起きてる!!!起きてるって!!!」
急いで準備をして赤の広場に集まった。
広場にはマーラとそのお母さんがいて周りではマーラがアマゾネスになるために集まってきてる。
俺は息を切らしながら人混みを駆けながら前に行った。
「後は国王が来るだけだ。」
他の国は知らないが赤の国では赤のアマゾネスになるためには敵国が赤に入り込む前に敵国を殺すと言う役目がある。
すると、後ろからその子の父親が出てきてなにかを話して銃口を向けて一言だけ聞こえた。
「……死んでくれ」
『バンッ』と銃声だけが鳴り響きマーラの母は撃たれた。
その数日後にはマーラも赤の国から消えていき俺はマーラを助けられない自分を呪っていた。
(青の国)
「俺には可愛い可愛い娘達がいるんだよ。」
俺は笑顔でヒゲをいじりながら若兵に話しかけた。
「フリールさん!!!またその話ですか?……知ってますよ!!!イズナちゃんとニルアーナさんですよね?」
二ンマリと笑顔で話した若兵、こいつはイズナのことが好きだった。
「それでも、お前に娘はやらんからな?あ、イズナだけじゃないからからな?ルニアーナもだ!!!」
俺は持ってた槍を壁にかけて怒った。
もう、槍を置いても怒られないほどこの国は幸福で満ち溢れていた。
「そう言えば、お前知ってるか?白の国との婚儀の話」
婚儀とは名分を打ったものだ。要するにこの国は白の国を収め経営国とするらしい……
「知ってますよ!!!青の王子……あ、そう言えば王の顔は見たことありますが王子の顔を見たことないですね?」
こちらは回復が出来るからこちらは問題ない。あちらは王妃しか産まれなかったため白の国の王子になる。つまり、あちらも問題はない
「そうか?俺は一度だけ王子の顔を見たぞ?見たと言えど10年前だから子供だったがな……」
海の戦士と言えば聞こえは言いが戦いもしない兵など数合わせにしかならない……が、こうも平和だと生きているのか死んでいるのかも分からない
そう、思っていたら頭が痛くなり倒れた。
起き上がるとニンマリとした笑顔で若兵が言った。
「フリールさん!!!またその話ですか?……知ってますよ!!!イズナちゃんとニルアーナさんですよね?」
と、約数分前に話したことを一言一句間違えずに雲すらも同じで驚いていたら娘達が住んでいる方で大きな水しぶきが上がった。