死神ナイフ/幸せの国/黒黄
私は友達が欲しかった……
優しい友達が……
泣かない友達が……
強い友達が……
私には私を強くしてくれる仲間が必要だった。
(黒の国)
人を殺した。暗殺としては2桁が行ったところだった。
歩いてると目の前にいじめられてるやつがいた。
「やめてよ。痛いって……」
気にしないでいた。役に経たないのなら死ぬまでだ。
「なんで、殺っ……さなきゃいけないのさ」
こいつらも馬鹿だ。嫌ならばすぐにでも殺せばいい物を……
「やだ!!!僕は、殺せないし!!!殺したくないんだ!!!」
その言葉で初めて『仕事』では無く自分の意思で人を殺した。
周りには2、3人の死体が転がっており脅える彼はそこにいた。
「嫌だ!!!殺さないで!!!近づかないで!!!」
そして、そのガキも殺せ……殺せ……殺せ……うるさいガキを……
ー殺せー
私はその子を抱いた。強く強く抱きしめた。
「殺せ!!!殺せ!!!殺せ!!!こんなガキ余裕だろ!?こんな、うるさいガキ……殺せない……私には……」
その弱いガキが私を抱きしめて頭を撫でながら言った。
「大丈夫。大丈夫。僕がいるよ。殺さなくていいよ……もう、人なんか殺さなくも……」
そして、ガキは言った後に倒れた。
「死ぬんじゃねぇ……死ぬんじゃねぇぞ!!!」
その言葉は私に『殺せ』では、なく『生きろ』と確実に思わせた。
(黄の国)
「さぁ……いっぱい食え!!!」
と言われたがそんな言葉は耳に届かずいっぱい食べていた。
「はっはっ!!!そんなに急がなくても飯は逃げないぞ?」
俺は1杯の水を飲み目付きを変えて話をした。
「お前、名前は?旅ってなんだ?なんで、俺にした?あの金を払う値が俺にあるか?それにこんな状況で言うことは無いが飯も食わせる義理は無い」
視線を落として声を出した。
「そんなにいっぱい聞くな!!!それに食いたくなければ食うな!!!食わなければ死ぬだろうがな……」
『はぁ…』とため息をついた後に男は言った
「ムルーク・ス・アルトリス……気軽にムルークと呼んでくれ……それと、旅は道連れ世は情けと言うだろ?この飯を食って旅をすることが道連れで世界は俺らを見すてない……と思う。お前にしたのは道連れにしても誰も悲しまないと思ったからだ。」
座ってた椅子から立って「お前に家族などいない……いたとしても、お前の身体ひとつじゃ…たかが知れてる!!!この旅でお前は生きてて良かった。死なないで良かった。ドブネズミ共に飯を食わせられるって思うだろ?」と言った。
俺は胸ぐらを掴んで言った。
「ドブネズミってなんだ!!!お前は俺を馬鹿にしに来たのか!?」
ムルークは俺の目を見て言った。
「そうだよ……ドブネズミはドブネズミとしか生活出来ない……お前はそのドブネズミからやっと『人間』様になれたんだよ……離せよ。その手……」
手を払い除けて俺の服を引っ張り店から投げた。
「悪ぃな?主よ。やっと、死にそうにないやつが現れたからよ……」と言ったらドアをバンッと閉めて俺に言葉の雨のように殴りかけた。
「で!?お前の名前はなんだ!?ドブネズミには名前すらねーのか?」
立ち上がる際に言った。
「ノウディア……バン・ノウディアだ……ドブネズミらしくこの『黄の国』での国籍はねーよ。親は俺を産んでから捨てられて……名前は育ててくれた。兄貴達が付けてくれた。どの色にも染まらねぇ一文字制度に惑わされない強いやつに慣れと……」
手を差し伸べた。
「バン……生きててよかったな?この不幸の世界の中で幸せな国を作ろうぜ?」
と言いながら……