ブラック・ブラック/終わりにしましょ?/緑赤
僕ら妖精はみんな、自由にやってる。
だけど、、、ある場所には……ある人には……
近づくな!!!
そう、言われた。
(緑の国)
『なぁ?僕らはあの場所には行っちゃ行けないみたいだ……』
と声が聞こえた。たぶん、俺のことだろ……
『嗚呼、数年前に俺ら妖精の羽をむしり取って無残に殺したんだろ?』
ほらな?俺のことだ……
あと、、、
1週間……も過ぎれば俺は死ぬ……
この国では人を殺すよりも妖精を殺す方が重罪だった。
処刑されて終わる……
「……レーク、クレーク!!!クレーク・リ・リノバシュタ!!!」
と外で俺の名前が呼ばれた。俺の名前を呼ばれたのは数ヶ月ぶりで一瞬、自分でもこの名前は自分のモノかと疑うほど……
「誰だ!!!」
この牢屋の中、一人で叫んだ。『誰だ!!!』が反響して聞こえてきた。
「お、いたいた……お前、ここから出たいか?」
俺の目を見て言った。暗闇で見えなかったが光る目だけがわかり絶対に俺の目を見ているとわかった。
「お前、亜人だろ……」
少し笑ったあと俺が入ってた牢屋を壊した
「亜人と仲間になりたいとは思わんが地獄から抜け出せるんならお前を殺してやるよ」
(赤の国)
「殺さなきゃ生きられない……」
生きるためには赤の王を殺さなきゃいけない……
「死なない……死にたくない……」
でも、なんで、人を殺さなきゃいけないの?
生きるため……それは分かってる……けど!!!
「痛っ!!!」
ぶつかったのは同年代ぐらいの青年で多少なりとも思ってしまった。
私も恋をすれば変わるのかなぁ……
「ごめんなさい……」
目の下にクマが出来ていて聞こえないようなか細い声を発した。
この人も頑張ってるのだろ。働き詰めは辛いだろうと思った。
握った拳を開いて王を殺しに行こうとした。
王宮に行こうとすると先程ぶつかった青年の姿を見つけた。
やはり、目の下にクマがついてる。『大丈夫かな』とか思いながら王を殺さなきゃと思ってる。
生きなきゃ……
殺さなきゃ生きられない……
「そうだ……生きよう。生きるために殺そう」
腰にはめたナイフを持って王の部屋に入ろうとした瞬間
「そこは王の部屋で一般の人は入れないと言われてる。だから、君はここにいないで幸せに生きて?」
その少年は目の下にクマがあって心配するような顔をしながら私の顔を見た。
「ど…して……どうして……」
私の頬には大きな涙が零れ落ちそれは、とても暖かかった。
「どうして、こんな私を助けるの?」
そしたら、そんな私に笑顔で言ってくれた。
「だって、君は辛そうだったから……それに僕はこの国を守る王国の兵士だから!!!」
それが私と旦那との初めての出会いだった。
娘が産まれ旦那を愛し初めての心からの幸せを手にした感じだった。
娘が赤のアマゾネスになった時、私は……