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赫蒼の殲滅者  作者: 怪奇怪獣魔爾鴉男
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第37話「真相真理」

ガバガバなままここまで来ましたねえ、次はちゃんと構成とか練ろう

A.


この修道服の女は能力を奪われて失っている、とはいえ油断大敵である事に変わりないな。


コイツの能力は恐らく重力操作だった、あんな強大な力が有れば既に何千人も倒して肉体もかなり強化されている可能性も考慮できる。



「死神の断罪を受け入れなさい」



「....!」



振り下ろされる大鎌を、私の前に緋美華が出て焔の剣にて受け止めてくれた。さもなくば私の頭は地に転がっていた。


油断していた訳じゃないけど、私では鎌を振るう速さに反応すら出来なかったのだ。



「とりゃあっ!」



「あっついですね....!」



緋美華は鎌を受け止めたまま火焔弾を修道服の女....確かマルティムと呼ばれていたーーーーに放つ、しかし火焔弾は片手で受け止められた挙げ句に投げ返され、逆に緋美華がダメージを受けてしまう。



「切り裂け水刃....!」



「我が月狩の死神(ハルパー)の前には通じません」



....水刃も逆に鎌で切り裂いてしまうなんて。



「とりゃあああああああ!」



「遅い遅い遅い」



緋美華のキックもパンチも簡単に避けてしまう、けど私の水を操る力で水溜まりを足元に作ったから....!



「きゃっ、足が」



「今だあああああああッ!」



木々がざわめき地が揺れ、廃ホテルの一部が崩れ落ちる程の衝撃が発生する程の燃えるパンチがマルティムの腹部を抉る。


深い水溜まりに足を取られては流石のマルティムも避けることが出来なかったのだ。



「....ひ、ひひ、紅鴉様の側近である私が此のくらいで敗れるものか」



「化け物じゃんか」



緋美華が思わず後退るが無理もない、あの威力の攻撃を受けたに関わらず倒れるどころか傷一つ付いていないのだから。



「無駄ですよ」



マルティムは余裕で錫杖を鎌で捌き、緋美華の飛び膝蹴りも正拳突きで跳ね返す。



「はぁ、はぁ....能力無しでこの強さ。月夜が能力を奪ってくれてなきゃ私じゃ勝てなかったかもね」



「つまり今の私になら勝てると?」



「逆に能力なしで私に勝てるって?」



圧倒的な強さの敵を前にして緋美華は自信満々に言い返す。一体どんな策が有るのか?



「緋美華、良い考えが有るの?」



「ないよ。倒れるまで攻撃するくらいしか」



「貴女らしい、良い作戦」



風見ひよりなら呆れるだろうけど私は緋美華のこういう大雑把な部分も好きだ。いや風見ひよりも案外、同じ部分を好きになっているかもしれないな。



「舐められたものですね....」



マルティムの鎌は燃えるが灰になることはない。焔の鎌と言う厄介な武器が出来上がってしまった。



「逆効果ですね。更に私の|月狩りの死神《ハルパーを強くするとは愚かな」



「愚かなのはお前」



敢えてマルティムでは無く彼女が月狩りの死神(ハルパー)と呼んだ鎌に水流を浴びせる。


威力は無いが南海よりもずっと冷たく低温火傷くらいならさせられるレベルの技だ。



「気でも狂いましたか?水鉄砲で私を倒せるとでも?」



「水鉄砲で十分だから」



熱された後に急激に冷やされた事で、マルティムの月狩りの死神(ハルパー)は脆くなった筈だ。



「えーい!」



マルティムは愚かにも緋美華のパンチを、脆くなった月狩りの死神(ハルパー)で受け止める。すると予想通りそれは粉々に散って武器として使える物ではなくなった。



「さっきの水鉄砲はこれが狙いでしたか」



「気付くのが遅い」



「ですが武器なしでも十分です....」



マルティムは廃ホテルの崩れ落ちた柱を軽々と持ち上げ、そこに有る限り次々と投げ付けてくる。



「はぁああああああああ!」



「刻め」



緋美華は火焔で焼き落とし、私は水の刃で切り刻み、全てを対処する。



「能力無くても武器なくても十分なんて舐めてるよね、私たちのこと」



「うん。慢心は身を滅ぼすのにね」



いくら強かろうと緋美華と私の最強コンビ相手に舐めて掛かるなんて死亡フラグでしかない。



「無駄口を」



「灼熱の業火で切り刻む」



緋美華が焔の剣を手に、今まで見た以上の速さでマルティムの懐に飛び込んで一刀両断。真っ二つとまでは行かないが深く傷を残すことに成功した!



「馬鹿な、さっきまでの速さとは桁が違....」



緋美華の成長速度は他の能力者と比べても速い、強くなりたいとの想いが人並み以上なのだろう。



「とどめ!」



....緋美華の拳がマルティムの顔面に叩き込まれて、激戦の決着はついた。



「緋美華のスピードだけじゃなくてパワーも上がってる」



「今ならお姉ちゃんにも勝てるかも知れない、ううん、勝つ!」



側近を置いて何処へ行ってたのかは分からないけど、だんだん近付いてくる気配の主にも二度と私は負けない。




第37話「真相真理」



B.


「理由を教えて」



「誰が....」



マルティムはまだ死んでは居ない、命を断つ前にどんな目的があって紅鴉は緋美華を強くしたいのか、そして欲するのかを。



「教えてやれ、もしかすれば協力して貰えるかもしれん」



春野 紅鴉――――緋美華の実姉が戻って来た、何をしてきたのか右手が血で真っ赤に染まっている。


そもそも、腕は切り落とした筈だが再生しているのか....いやさっきと微妙に大きさが違う。さては他人の手を借りたな。



「貴女がそう仰るなら」



双眸に憎しみの焔を灯し、紅鴉の膝に頭を乗せてマルティムは過去を語り始める。



....小学六年の春、卒業式の日。


私が紅鴉様に想いを告げたところ両想いだと言うことが判明、それから二週間、私と紅鴉様はデートしたり人前で言えない事をしたり兎に角イチャイチャしてました。



「のろけ....」



「のろけだ」



「黙って聞きなさい」



(....怒られた)



そして運命の二週間後、この日わたしは春野家に赴き紅鴉様とキスをしていると奴等は入って来て許せぬ事を抜かしたのです。



「女同士でなんて気持ち悪いと!」



「緋美華はその時、風見ひよりの家に遊びに行ってたから知らなかっただろうが」



「....」



正直、私も緋美華と彼女らと同じことをして同じことを言われたら憎んだと思う。



「けど殺すなんて、そのせいで緋美華は怯えて苦しんだ」



「水無ちゃん....」



「それが何です。私たちは否定された、女同士だからと、なにより親に捨てられ、いじめられていた私を愛してくれた人を蔑んだ奴等を許せなかった」



それが何です、だって....? 確かに可哀想な話ではある、同情もできる、けれど許しては置けはしない。



「私も同じ想いだった。そんな時に若いながらも殺し屋をしている奴が居ると知り、戦いを挑み撃破し、部下にし、頼んだのだ」



その時点で既に能力を発現させ、石掘を下していたのか。能力だけでなく経験も遥かに上と言う訳だ。



「それがお母さんとお父さんを殺してって依頼なんだね....」



緋美華の声は冷静だ、今までなら激情に呑まれ震わせて居たけど、かなり成長したね。



「じゃあなんで水無ちゃんの家族を!?」



「復讐だ」



「紅鴉様の仰る通り私は捨てられたのです。その復讐でした、そして次は私が貴方を捨てる。ねえ私の妹よ?」



つまりコイツは私の姉と言う訳か、全く記憶になかったけど、早々に他の家に預けられでもしていたのかな。


強いのにわざわざ石掘に頼んだのは、二人は一秒も嫌いな人間とは出来るだけ関わりたくないタイプだからか?



「お姉ちゃん....ううん。私のお姉ちゃんは緋美華だけ!」



今なら胸を張って言える、緋美華だけが私の愛する姉であり愛する想い人なんだってこと。



「行くよ水無ちゃん、私の最愛の妹....!」



「うん、倒して月夜の恩人を助けないといけないしね。お姉ちゃん」



「残念だが、月夜の恩人達は既に処刑した、地獄で月夜と抱き合って泣いてることだろうな」



狂気に支配されし者の右手を染める血は、月夜の助けたいと言っていた恩人たちの物か。


さっき何処へ行って居たのかと思ったら、そう言う事だったか....!



「やっぱりどんな過去があっても、それで外道になったら倒すしかない」



「じゃなきゃ、不幸の連鎖が終わることはない!」



やはり戦いを避けることは出来ない。緋美華と、お姉ちゃんと幸せになる為に負けることは出来ない!!




C.


風見さん、私は此所で貴女を見守っていたい。でも貴女を傷付けた春野 紅鴉を倒しに....貴女の愛する人の助太刀へ向かうべきでしょうか?



「私はどうしたら良いのでしょう」



ベッドで眠る風見さんに話し掛けても応答がありません、もしこのまま意識が戻らなかったから....


なんて縁起でもない考えが脳内を過り思わず頭を振る私を見兼ね、ずっと黙って立っいた椋椅が口を開きました。



「お嬢様、行って下さい」



「椋椅....?」



「命に換えても此処は私が死守します」



あぁ、彼女は私に風見さんを傷付けた春野 紅鴉をしばきに行けと言ってくれていますのね。



「ありがとう」



貴方が風見さんを守って居てくれるなら、私も安心して戦いに赴けますわ。



「行ってきますわ、留守は任せましたわよ」



「お気を付けて」



....待っていなさい春野 紅鴉。お前だけは絶対に許しません!!



つづく



ノリだけで来た結果がこれだよん

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