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赫蒼の殲滅者  作者: 怪奇怪獣魔爾鴉男
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第16話「終わる因縁」

ここまで読んで戴いた方はもう気付いてるでしょうが、頭悪い奴が書いた作品なので色々ガバガバなんすけど。


そこは諦めてくだせえ、天才になりたいよお

A.


後はコイツを倒したら完全に地獄から解放される。さっきは挽き肉にされてしまったけど甦る事が出来たし、緋美華も竜巻から脱 出できた、今度こそ勝てる!!



「我が支配からは逃れられんぞ!」



「....今のお前の目的は私の妹の復讐、最初は裏切り者の処刑だったと思うけど」



「気付いておったか....」



須田は親友の私を裏切るほどに無苦を愛していた、そして無苦はあの人が選んでくれたと言っていた....だから恐らくとは思って居たが、正解だったらしい。



「そして私があなたを倒すのも復讐か」



「互いに殺す理由は同じだな津神よ....ごっこ遊びは終わり、もうあなた達には死んで貰うわね」



「罪の無い人々を殺害しといてごっこ遊びですって!?」



「そうよ、まあまあ楽しめたわ」



「赦せませんわ....外道め!!」



須田は自分の頭部目掛けて振り下ろされたキンピカで派手な斧を、触手で簡単に受け止め、手から発生させた突風で金城を体育館まで吹き飛ばしてしまった。



「私も赦せないよ....水無ちゃん、コイツは貴女の知り合いみたいだけど」



「遠慮は要らない、全力で倒して!」



「わかった....とりゃ!!」



「水無も可愛い友達を手に入れたものね」



「友達と言うよりは家族みたいな存在だよ!」



緋美華の白い焔に包まれた拳が心臓部分を貫いたけど、奴は死なない....以前、錫杖で心臓を突き刺した時も引き抜き全くのノーダメージだった。



「はぁああああ!」



でも脳味噌ならどうだろうか、私は須田の頭を思い切り叩き割ってみたけど....



「意味ないわよ、私は不死身だから」



....くそ、心臓だけじゃなく脳味噌を割っても駄目なのか。でも諦める訳にはいかない!!



「何で死なないの、いくら能力が発現して肉体的に強くなっても流石に心臓や脳味噌を狙われたんじゃ死ぬハズだよね!?」



「うん、この前の蟲女といい、何か秘密があるはず。普通の能力者なら死んでる」



私達と同じように治癒・再生能力が有るのだろうか、だとしたら....いや諦めない....きっと倒せる!



「あなた達も私に殺されなければ何時か知ることが出来たでしょうにね」



「残念でした、私たちだって死なないもんね!」



その通りだ、須田も不死身に近いが私も不死身....緋美華も私とキスしてから三時間は不死身。苦痛や恐怖に精神が屈しない限り敗北は無い!



「都合が良いわ、すぐに死なれちゃ気持ちが晴れないからね!」



一瞬にして私と緋美華の全身に切り傷が....鎌鼬という奴か、本来それは痛みを感じない物だけど、これはかなり痛い。


さっきはコレの上位互換的な攻撃で挽き肉にされてしまった、その状態からでも蘇れると分かったから敢えて下位のこの技でいたぶるつもりか。



「うぇーんお肌が傷だらけだよ〜〜〜!」



「あなた達がここまで粘るなんて思わなかったわ。だけどそれもここまでよ、戦慄に精神を削られなさい」



「なに、これ」



私たちの体を風で切り刻みながら黄色のフードを脱ぎ捨てて見せた肉体は蚯蚓触手に体中を覆われた蜥蜴の様な醜いものになっていた!!




第16話「終わる因縁」



B.


「よくも吹き飛ばしてくれましたわね!」



「あれで未だ立てるとは、雑魚にしてはやるじゃない」



転移で金城が戻って来て、斧のみを転移させた。その斧は須田の背中に現れて、彼女を切り裂く寸前、トカゲのものに似た尻尾に弾かれた!



「尻尾....!? 何ですの、あの気持ち悪い姿は!」



「ちょっと怖いけど、頑張って倒さなきゃ!」



「うん。例え殺せなくても、勝つ事はできる」



「そうだよね、私たちは最強なんだから。あなたがどんなに強くても負けないもん!!」



「この姿を見てなお正気を保つなんてね」



「実際は気が狂いそうですわよ....でも」



「勝たなくちゃいけないから、みんなが平和に暮らせる様に!」



緋美華が触手に貫かれながら須田の懐に飛び込み、焔の拳の嵐を浴びせた。須田が自分に燃え移った焔を消そうと腕から風を発生させようとしているのが見えた。



「させないっ!」



「きゃあああ、あ、ああ私の腕が!」



この慌てよう、コイツの腕は再生しないのか....うん、再生していない! 再生能力は完全じゃないみたいだね!!



「痛い痛いっ熱い熱いうああああああ、な、なぜ見切れたの!?」



「さっきより動きが鈍くなってた。自分で気付かなかったの?」



たぶん、戦いによる披露で動きが鈍ったのだろう。圧倒的な強さを持つ故に長期戦は初めてと言うことか。



「....くっ、ここまで私を追い詰めた褒美に教えてあげるわ」



「じゃあ焼け死ぬ前に聞かせて貰いますわ!」



「能力者ってのはね....人間を殺せば殺すほど、不死身に近付けるのよ」



「なんですって!?」



「ええー!?」



「あなたを初めとする部下に人々を殺させたのは間接的にでも良いか確認する為」



なるほど....何処かで其れを知ったコイツは、無苦と共に不死身となり、永遠に寄り添い合うつもりだったのだろう。



「私と無苦は、一緒に不死身の肉体を手に入れ永遠に寄り添いあって過ごすハズだったのに!!」



やっぱりか、想いは純粋だけど、その為にしてきた事は絶対に赦されるものじゃない、責めて元親友として私が裁きを下そう!



「地獄に行けばずっと一緒に過ごせるよ」



最期の悪足掻きか、無数の蚯蚓触手を飛び掛かりながら伸ばして来たところを私と緋美華のダブルキックで迎撃、須田は頭から落下した。



「がっは....」



流石に体に限界が来たのか須田は立ち上がろうとするが、膝を突いてそれ以上は動く事が出来ないらしい、殺るなら今しか無い!!



「緋美華、トドメを刺すよ。光無き終点より来たれ終焉の破片・深淵螺旋海砲....!」



「うん....白 鯢!!」



私の超高圧水流と緋美華が吹き出した白い焔が混ざり合って須田に直撃。これで勝負は決まった....!!



「さらば私の妹を愛した女。地獄で結婚式でも挙げるといい」



「ここまでか....無苦、待ってて。もうすぐ行くから」



敗北の悔しさか、愛する者の元へ逝ける嬉しさ故かは分からないけど、須田が涙を流しているのが見えた瞬間に水蒸気爆発が起こり、私の宿敵にして親友は跡形も無く此の世から消え去った。



「さようなら、初めて出来た友人」



「水無ちゃん.... 」



「勝てましたのね、でも今の爆発で校舎の大半が崩壊してしまいましたわ」



終わった、永かった地獄が経った数日で....まるで夢でも見ている気分だよ。ゆめ....夢か....そんなもの持って居ても意味ないと思っていたけれど、よし。



「私にも夢が出来たよ」



「なになに、ケーキ屋さん? お花屋さん? あ、それともお嫁さんとか!?」



「うん、お嫁さん。緋美華の」



最初に出会った時は、他の人とは違うくらいの認識だったけど一緒にいる内に恋愛感情が芽生えてしまった。


可愛いし優しいし明るいし強いし、キスした時に気持ち良すぎるし近くに居てくれると落ち着くし。



「なるほど〜〜〜〜ってええええ、私がお嫁さん!?」



「おーほっほ、お似合いですし頷いてあげては如何です?」



派手で生意気な奴だとばかり思っていたけど、なかなか良いこと言うじゃないか、この女は。



「でも日本じゃ女の子同士で結婚できないんじゃ?」



「あーもうバカですわね、我が金城家が日本全国何処でも女同士で結婚できる法律を作ったばかりですのよ!」



「あれっ、いつの間に!?」



「十六歳になるまでは結婚出来ないのは変えれませんでしたが」



なんて権力なの、もしかしたら須田達より金城家を敵に回した方が厄介だったかもしれない。 しかし偉い奴らも金の前には狗に成り下がるんだね、私はお金なんかより緋美華が欲しいな。




C.


とある路地裏にて、リネと言う名の若い女が三人の悪漢に絡まれていた。彼女はかなり怯えている様子で、誰か助けてくれないものかと周りを見てみるが誰も居ない。



「嫌、私には彼女が居て....」



「ひっひっひ、彼女なんて捨てて俺たちのモノになろうぜ」



「誰か助けて....」



「泣き顔もたまんねえなぁ!あ、あああ?」



三人いる悪漢のうち一人が、気絶させ連れ去ろうとリネに近付いたとき、突然に体が宙に浮かび上がった。



「お前の様なブサイクでは釣り合わん」



彼は何時の間にか背後に立っていた目付きの悪い黒髪ショートの女に片手で持ち上げられていたのだ。



「がはははははわばびゃ」



「なんだテメェは仲間を放しやがれ!」



「良いだろう」



黒髪女がニヤリと笑って悪漢を解放したその瞬間、悪漢の頭が爆発し周囲に飛び散った。小型の爆弾でも使ったのだろうか?



「な、なんだテメェ何しやがった!」



「テメェだと?誰に口を聞いてやがる」



「知るか、死にやがれ!!」



黒髪女は、ナイフを取り出し切り掛かって来た悪漢二人の頭部を跳躍して掴み、空中で爆破したのち着地した。



「雑魚が粋がるんじゃねェよ」



こうして悪漢三人は五分と掛からずに全滅してしまった、この恐ろしい強さを持つ女は一体、何者なのだろうか?



「助けて頂いて有り難う御座いました!」



「なにを勘違いしてる?」



リネが近付くと黒髪女は彼女を睨んだ、その眼差しは狂気と邪悪さに満ち溢れており思わず息をのみ後退りしてしまう程だ。



「へっへっへっ」



ぞろぞろと、ニヤケ面の黒服を着た男達が現れはじめて間もなく路地裏は漆黒に染まった。


その異様な光景にリネは再び恐怖に呑まれた、助かってなど居ない....新たな危機に面したのだ!



「くく、すべての女はこの方のものよぉ!!」



「そんな、いや。誰か助けて〜〜〜〜〜」



「私は最強になった....もはや誰にも負けん。待っていろ風見ひより、必ずあの時の怨みを晴らしてやるわ〜〜〜!」



黒髪女はリネを片腕で捉えたままバイクに跨がり、無数の部下を引き連れて亜神町を目指して走り始めた。また新たな強敵との戦いが待ち受けている....!!



つづく



実際は風で相手を切り裂くとか無理らしいですね、でも画になるからセーフ!

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