6杯目 僕と謝罪と貸し借り。
「へー!!遠縁の親戚!」
「そうなんです」
「外国の方?」
「はい。パルバル・フォン・エーデルガルトと言います。」
「丁寧にどうも。僕は俊也のクラスメイトの青原 泰樹」
「同じくクラスメイト赤荻 亜矢」
「亜矢はあんまりおしゃべりじゃないから冷たく見えるかもだけど、いい子だから仲良くしてください。」
「あんたたちが話しすぎなのよ・・・」
あの後どうにか一階にまで話場所を移し自己紹介が済んだ。
キャラメル色の髪に紫の目の異邦の少女。パルバル・フォン・エーデルガルト。
金曜日からうちに来て自称化物。
見るからに好青年、といった外見の青原 泰樹
髪は若干長めだがうっとおしくはない身長も高く若干青みがかったように見える黒髪。
真面目、という印象の赤荻 亜矢
冷静ではあるが毒舌。数は少ないが威力は高い。髪は漆黒。
普通の外見僕真白 俊也
顔も普通、身長も平均より少し高いけど1,2センチだし成績も真ん中らへん平均以上は臆病さぐらいかな。
ワイワイ騒いでいるのを眺めていると亜矢と泰樹が立ち上がる。
「じゃあ俊也僕ら帰るから。」
「いくら親戚が倒れても携帯での返事ぐらいしなさい」
どうやらそういうことになったらしい。
「あぁ、ごめんよいっぱいいっぱいでさ。」
「また、学校で。」
「で、どうしましょうか」
俊樹たちが帰った直後ドアが閉まると同時に膝をつき反転。
僕はエーデルガルトに宣言通り土下座して、自らの罪を伝えた。気分は判決を待ち。
彼女は椅子に座って少し困った顔をしつつコーヒーを飲んでいる。
「別に私は、まぁ許してもいいんです。命助けてもらいましたし。」
「僕は無意味なことをした。それ、に、血を・・・・」
「まあご褒美の時に血もなめとってしまっていますから。いまさらです。食料を言い忘れていたのは私のお落ち度です。血液と間違えるのは仕方ありません抱きしめるのもね。」
「じゃあジャイアントスイングも・・・?」
「それは理解できませんが。」
バッサリ。
「・・・それでもどうしても何かといならば一つ貸しにさせてください。困ったときに返してもらいます。」
「・・・わかった。」
「あと、私も借り1ですからね。」
「え?」
「私が助かったのは今回入れて3回目。今は何も返せませんが今度返しましょう。お互い借り1です。どうですか?」
うっすらと浮かぶ笑顔。これはだめだ。負けた。
「わかったよエーデルガルト。」
「ああ、あとそこも直しましょう。」
「え?」
「エディでお願いします。」
「あ、名前。」
「私はシュンヤ、と呼ぶので。いいですか?」
「もちろん。わかったよエディ。」
握手。謝罪は済んだ。じゃあ説明会と行こうか。
読んでいただきありがとうございました。短くてすいません。